押井守が総監督を務める、パトレイバー実写版のEPISODE:0と1を見てきました。
ちなみに0はネットで見れるはず。脚本は両方とも押井さんです。

0ではアニメ版パトレイバーのその後が三代目整備班長に就任したシバシゲオ(千葉繁)により語られます。
要するにレイバーの時代は急速にすたれ、パトレイバー中隊も第一小隊が解体され、第二小隊の6人だけが残っている、という状況。
しかも、稼働できるレイバーも「動かすとどこか壊れるから、あまり動かすな」という状態。98式AVのみです。(アニメではイングラムという名前がついていましたが、今回はその呼び名はありません)
お話はどこかで見たようなかけあいがあり、アニメ版の劇伴ありで、アニメファンも十分堪能です。
それにしても実際に組み上げたパトレイバーの存在感がすごかったですね。デッキアップしたときなんて、ちょっと泣きそうでした。
主人公になる真野ちゃんはかなりかわいいですが、それよりも存在感があったのはアニメ版だと香貫花の役割にあたる日ロハーフの大田莉菜。
ロシアから出向で来ているという役割でロシア語がペラペラだったのですが、調べてみたら母親とは今でもロシア語で会話をしているという。ちなみに旦那は松田龍平。
次回、Episode2と3は5月31日公開。全7話を順次公開したあと、来年の春に長編映画だそうです。
客層は30代~40代、男女比は半々。それが意外でした。
リメイクヤマトは90%おっさんでしたからね……
そうそう、Episode 1で暴走レイバー事件が起きるのですが、その犯人役は映画オリジナルの水道橋重工の「クラタス」。これ、2005年に実物大スコープドッグを作った倉田氏が作ってたものを流用しています。
これがまたいい感じでした。
ここ最近のアニメは実在の場所を設定に使ってることが多いです。
エヴァが箱根の仙石原にしたのが嚆矢なのかな? 「あの花」の秩父とか、ガルパンの大洗とか。そして「秒速」は参宮橋近辺。「秒速」は短編3つからなっており、第1話が参宮橋と栃木県岩舟町、第2話は鹿児島県中種子町、第3話は新宿界隈。
三軒茶屋から久しぶりに世田谷線に乗って、山下へ。
そう、豪徳寺です。
私は以前、ここから少し南の弦巻に住んでいたことがあるので、このあたりはよく知っている場所。だけど、小田急の複々線化でかなり変貌していました。

つぎに代々木八幡へ移動。神社へ向かいます。駅から少し歩いたところですが、目の前が山手通りで山手トンネルの換気塔がそそり立ってました。
でも、境内は静寂そのもの。



この神社は鎌倉初期の創建だそうです。
ここから参宮橋までは線路に沿って歩いていきました。

奥の黄色の建物とその左側の階段。二人が読んだ本の感想を言い合いながら下りてくるところ。比較的代々木八幡に近いあたり。
さて、ここからどの踏切があの踏切がわからなくて歩いていってるうちに参宮橋駅に着いてしまいました。
そこで、先に明里が貴樹に電話した公衆電話BOXへ。

参宮橋駅に戻り、それっぽい坂道を見つけたのがこれ。

このあたりで写真を撮影している人が数人。絶対同志と思われます。じゃないと、何の変哲もないこんな道を撮るわけがない(笑)
坂道を上がって歩いていったところがここ。

ここはとても印象的な場所なのですぐわかりました。このあたりにも撮影している人が……すぐ上の桜ではなく、これを撮影してたんでやはり同志でしょう。
このあと、問題の踏切を探します。よくわからなかったのですが、iPhoneの中にあった設定画集でなんとか特定。

背景にある首都高の黄色い専用車で割り出しました。
さて、線路を渡って線路を再び代々木八幡方面へ歩きます。すぐだと思ってたらけっこう距離があってへばりました。電車に乗ればよかった……。
んで、代々木公園へ。
第1話のキモとなる桜の樹。
作中では岩舟にあることになっていますが、実際のモデルになった樹は、代々木公園にあります。

ほぼ満開でした。
「ねえ、知ってる? 桜の花びらの落ちるスピード。秒速5センチメートル」
フィクションとわかってはいても、なぜだか心の中に息づいているんですよね。
ちなみに平日・月曜の代々木公園は満開にも関わらず、こんな感じでした。

歩き疲れてへとへとになったので、原宿まで行き、久しぶりに九州じゃんがらの「ぼんしゃん」食べて、帰宅。
えー、岩舟編は……気が向いたら行きます……。