富山のビジネスホテルで宿泊しておりました。
富山といえば約20年前、営業時代に担当していたエリアなのですが、新幹線が開通してものすごくきれいな駅ビルが建っていました。
私がいたころはだだっぴろい敷地に地上ホームしかない駅で、名古屋から高山本線(という名の単線)で4時間かけてきたもんでした。
ちんちん電車は名前をLRTというかっこいい名前に変えて車両もしゃれた感じになってました。
新幹線が通ると在来線は第三セクターになるか、廃線になってしまうのですが、ここも「あいの風とやま鉄道」というどこの私鉄だよって感じの名前になっておりました。
おかねがないのか設備がかなり質素。ホームの位置も新幹線ホームより下に設置されてて構造が露骨だなあなんて思いながら金沢行きのワンマンに乗りこみます。
むろん、新幹線でもいけるのですが、料金が3倍違うので鈍行にて。
1時間で金沢に到着。
特急サンダーバードの出発時間まで2時間ほどあったのですが、はじめての街では少なくとも半日欲しかった。
市場に行ったくらいでなにもできずに駅に戻り、大阪行きのサンダーバードに乗車。
それにしても、最近は新大阪から御堂筋線で難波経由だったので、綺麗になった大阪駅は初めてかも?
京都駅や、はるかに小規模だけどたまプラーザ駅も、最近のトレンドはこういう大屋根なのかしらん?
さて、久し振りに鶴橋乗り換えで近鉄線に乗り実家へ。
さて、この日はいよいよ長野側から立山黒部アルペンルートを進みます。
まずは大町温泉郷からバスで扇沢まで40分。ここで最終目的地の立山駅までのすべての交通機関のチケットが込みになっているチケットを購入します。これを買うのに行列で1時間。
ここからトローリーバスで関電トンネルを抜けて黒部ダムへ。
このトンネルは黒部第4ダムをつくるときに作られたトンネルで、空気を汚さないようにトローリーバス(電車のように架線から電気を取り入れて動くバス)が走っているのですが、今年で廃止されるのです。来年からは電気自動車になるとのことでこのタイミングで来ました。
映画やテレビ、写真で何度も見たことのある黒部ダムですが、私は初めてきました。
とんでもない秘境の切り立った山の中によくこんなもの作ったなあ……というのが感想です。
黒部ダムレストハウスで運良く席を確保でき、名物ダムカレー。オリジナルはタイカレー。日本の普通のカレーは「アーチダムカレー」という名前でした。ここから地中を走るケーブルカーに乗り黒部平へ。平という名前と違い小さな平地にロープウェイとケーブルカーの駅がある。高山植物園の庭があるらしいけど、もちろんこの時期は2メートルの雪の下。
そしてこのルートの弱点はまさにここ。
ロープウェイは大量輸送に合ってないためボトルネックになっており、なんと2時間待ち。
積雪はあるけど、雲ひとつない快晴の山の上なので直射日光で暑い。そのため建物の隅から階段など、あらゆる日影にロープウェイ待ちの観光客が溜まっていてけっこう大変。
このときのために折りたたみの椅子を用意しておいて良かった。下界への接続まで時間がギリギリかもしれない。
2時間待ったロープウェイはすぐに終わり、山の中腹に作られた大観望駅に到着。よくもまあこんなところに作ったもんだなあと思いつつ、そのまま流れでケーブルカーに。このケーブルカーも地下を走る。そして到着したのは有名な室堂。
雪の壁が見えるけれど、実は今夜の宿である富山市内への接続時間がヤバく、外に出ずにそのままバスの列に。
バスは1時間待ちで乗れた。雪の壁の中を走りながら景色を堪能していたが、バスの中はポカポカで睡魔が。。。
美女平駅に到着してまたケーブルカーに乗るのに1時間待ち。
待合スペースが、かなり広かった。イスは少なかったけど、折りたたみイス持参だったので抜かりはない(笑)
ケーブルカーは定員120人らしいが文字通りぎゅうぎゅう詰め。でも、7分で立山駅到着。
ここからは富山地方鉄道に乗って富山を目指しますが、なんと電車は1時間に1本。
ほぼ立山黒部アルペンルートの客で半分は中国人。日本人客は室堂あたりでスキーやスノボをやる人が多かった。
よく考えたらゴールデンウィークに行くところじゃないよな、、、と思いつつ、来年は日程の都合で省いた宇奈月温泉と黒部峡谷鉄道のトロッコ電車に行きたいです。