現地時間の昨夜午後10時ころ、グアム島の繁華街タモンで、アメリカ人の若い男が車で歩道に乗り上げて観光客をはね、そのままABCストアに突っ込んだ。車は大破。
男は車から出て、近くにいた観光客を無差別にナイフで刺した。
少なくとも14人が殺傷され、2人が死亡。いずれも日本人女性で28歳と82歳だという。また、2人が重体。傷を負った日本人の中には生後8か月の乳児や3歳の幼児もいた。
被害者のうち8人はHISのツアー旅行者。
男はまもなく現地警察に逮捕された。
グアムにはABCストアが何か所かあるが、タモンで、車が突っ込める場所……路面店だと、アウトリガー・グアム・リゾートにあるABCストアだろう。隣はハイアット・リージェンシー・グアム、道を挟んで向かいはDFSギャラリア。
2009年6月にグアムに行ったとき、DFS近辺には行ってるが、事件が起きたのは道を挟んだ反対側。この道は片道2車線計4車線のかなりデカイ幹線道路。ということは車は北からやってきたということか。
現地新聞「Pacific Dayly News」の記事。
http://www.guampdn.com/article/20130213/NEWS01/130213001/Tamuning-man-arrested-2-murder-13-attempted-murder-counts?odyssey=mod|breaking|text|Frontpage
犯人は21歳、チャド・ライアン・デソト(Chad Ryan Desoto)。
この記事では死亡者は3人。乗っていた車はトヨタのヤリス。日本でいうヴィッツ。
場所は上記の予測通りだった。

いったい動機はなんだろうか。
金もないのにまた性懲りもなくやろうとしている3回目の核実験。
1回目は失敗、2回目は成功とされいるが、今回は「前回を上回るもの」と喧伝している。韓国筋では「2発やるのでは」「水爆では」などと言われているが、「ブースト型原爆では」という話が最も信頼性が高いようだ。
原子爆弾はウランやプロトニウムのような核分裂物質を急速に崩壊させることによって莫大なエネルギーを出す。この反応を徐々に引き起こし、その熱によって水を温めてタービンを回すのが原子力発電だ。
原子爆弾を起爆させるには、球形の中心に均等に圧力がかかり、中にある核分裂物質が中心部で高温高圧状態になる必要がある。そのため、球の外側に通常爆弾を巡らせて同時に起爆させることで圧縮を達成する。(爆縮という)
ブースト型原子爆弾は、この爆弾の中に少量の核融合物質を入れておく。重水素リチウムなど水素爆弾に使うような物質を入れておくと、起爆したさいに小さな核融合を起こし、中性子を発生させる。その中性子が核分裂をさらに促して、通常の原子爆弾よりもより威力が大きくなる、という理屈だそうな。
人工衛星を打ち上げられる技術を持った今、ブースト型原爆を開発することによってより小型化できることになり、実質上のICBM保持国を目指しているのだろう。
ただし、仮に1発でも米国領に核兵器が使われたら、無数のICBMが北朝鮮に打ちこまれて、あの小さな国は完全に無人の荒野になってしまうと思うんだが、そういう洞察力はないようだ。
米国を怒らせたら、仮に中国が反対しても必ず核兵器で反撃するだろう。
9.11の犯人がアフガンのタリバンに匿われたアル・カイーダだとわかったら、中国の反対を無視して躊躇なく軍事侵攻したことを見てもわかる。
言われている水爆実験というのはさすがにないと思う。
水素爆弾は重水素や三重水素を核融合させることによって強大なエネルギーを発生させる。太陽の中心部で起こっていることと同じことを人工的に起こすわけだが、それを達成させるためには原爆よりもさらに高温高圧が必要になる。なので、何を使うかと言うと、起爆に原子爆弾を使う。
通常爆弾の爆縮により、原子爆弾を起爆→原爆の爆縮により、水素爆弾を起爆、という理屈だ。なので、原爆がたくさん必要になる。貧乏な北朝鮮にとって原爆は1発でも無駄に使いたくないだろうから、水爆実験というのはガセではないかと思う。