宇宙戦艦ヤマト2199 第23話

ついにサレザー恒星系に到達したヤマトだが、第2バレラスからデスラー砲が放たれる。ヤマトは間一髪被弾しなかったが、第五惑星エピドラが直撃を受け崩壊。

波動砲といえども亜光速で進む物体を狙撃することは難しいと、沖田はガミラスへ突進する。一方、デスラー砲は発射で一部障害が出たため修復にかかる。

波動エネルギーを武器に転用したデスラーにスターシャは抗議するが、「ではあのテロン人にも抗議すれば」とそっけない。

親衛隊の空母から迎撃隊が出るが、ヤマトも航空隊を下して応戦、一路ガミラスの首都、バレラスにあるデスラー総統府に突進し、侵入するために建物に突っ込んで止まった。

総統府からはデウスーラが発進、デスラーは多くの閣僚や臣民たちを残して第二バレラスへ。その途中に第二バレラスの管制に強制介入し、第633工区を切り離し、バレラスへ落下させようとするが、波動砲で放ってこれを阻止する。

古代は森を助けるためにユリーシャとともにコスモゼロでデウスーラの後を追う。

デウスーラは第二バレラスに係留中の本体(総統府から飛び出たのはコアブロック)と合体し、デスラー砲でヤマトを狙撃しようとする。しかし、その源、波動コア制御室には雪が侵入し暴走させる準備をしていた。護衛のザルツ人が銃を向け、雪をエアロックから外へ放出、そののち、デスラー砲発射のタイミングでコアを暴走させた結果、第2バレラスは爆発、崩壊した。
宇宙をさまよう雪を古代が見つけ助け出す。

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旧作ではガミラス本星での戦いの回となりますが、旧作がヤマトとガミラスの総力戦で、火山活動を誘発した結果、ガミラスの一般人にも甚大な被害が出て、星が壊滅するというストーリーなのに対して、今回はできるだけ軍事目標にのみ攻撃を集中していること、メルダが乗っていることからデスラー総統府へのピンポイント攻撃が可能になっているため、一路突撃しているところがまったく違います。また、酸性化した海はないため、第三艦橋が溶け落ちることもありません(笑)
最後に、「ガミラス人を守るために」波動砲を使用するというところが、旧作とまったく違い、ガミラスではなくデスラーとの戦争であるということを浮き彫りにしています。

第二バレラスの一部を落下させるというのはガンダムのコロニー落としのオマージュと見受けられました。また、ラストシーンはガンダムF91のラストシーンと思い切りかぶってます(宇宙空間を漂流している愛する人を見つけ出す)


宇宙戦艦ヤマト2199 第22話

惑星レプタポールに寄港したヤマトは、デスラーに反旗を翻したディッツ提督率いる反乱軍と会合するが、長年の恩讐もあり共闘というわけにはいかなかった。
しかし、今後のこともあり連絡将校としてメルダをヤマトに残して、辺境星区の制圧に向かう。イスカンダル人はガミラス人に崇拝されており、ディッツ提督でさえひざまずいて礼をしていた。

ヤマト艦内ではイスカンダルとガミラスが連星であることに驚きの声が上がっていたが、果たして知っていたら来たのだろうか、という疑問もあった。

艦内では地球人の山本、ガミラス人のメルダ、イスカンダル人のユリーシャがひと時の「女子会」。メルダは初めて見るパフェを食べ物だと思えなかったが、一口食べて「こんなうまいものが宇宙に存在したとは!」と速攻平らげてしまう。

一方、間違えられて拉致された雪はガミラス本星に到着する。
セレステラ邸に向かう車内から空を見上げて「ここの月は大きいのね」といい、拉致&護衛のノランに「あれはイスカンダルです」と告げられる。

セレステラ邸では冥王星司令だったシュルツの娘がメイドとして働いていた。
セレステラは「救済だなんだと口だけで自分では動こうとしないスターシャ」を非難し、現実に宇宙に平和をもたらそうとしているデスラーこそが宇宙を平穏にできるのだと説く。

ドメル司令の慰霊祭に際して、デスラーは群衆の前で「イスカンダルとガミラスの大統合」を口にし、その計画を第三皇女ユリーシャ(実は雪)が承認した、として雪を壇上を上げる。その映像を見て驚愕するスターシャ。

ヤマトは最後の大ワープを敢行し、サレザー恒星系第5惑星、エピドラの近くにワープアウトする。そこをガミラス本星近くから激しい高エネルギー物体が襲いかかる。

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オリジナルエピソードで、比較的平穏な回。
ヤマト艦内はギャグタッチの描写も多く、決戦前の息抜きとしてゆったり見られる。

一方、ガミラス側はデスラーが何をしようとしているのか、何のためにユリーシャを拉致しようとしたのかが明らかになる。