宇宙戦艦ヤマト2199 第21話

七色星団の会戦で受けたダメージを修復するため、近傍の利用できそうな惑星に立ち寄るヤマト。ただし、ガミラスの制宙権内にいるため、コスモシーガルでの偵察に行くことに。

古代が出発しようとすると隣にはユリーシャが。ユリーシャは「雪」はあの星にいる、という。

ユリーシャと間違われて拉致された雪は、その星、レプタポーダに連れてこられていた。この星は収容所惑星で捕虜や政治犯が入れられている。ドメルの妻もそこにいた。
雪はイスカンダル人がガミラス人に敬われていることを知る。

また、航宙司令ディッツ提督も総統暗殺の罪を負わされて監禁されていた。

しかし、この収容所は反乱前夜だった。

そうとは知らない古代が星へ降下中、コンテナ内に潜んでいた伊東と藪がコクピットに侵入。いざこざの結果、藪が誤って発砲したのが計器に当たり不時着、とらえられてしまう。

そのとき、暴動が発生。メルダが父親を救い出し、ディッツ提督が惑星を掌握する。

暴動の最中、伊東は射殺され、藪ははぐれて囚人と間違われて暴動に加わる。

雪は再び古代の前から連れ去られてしまった。

そこに現れるユリーシャ。彼女は雪がどこに連れ去られたのかわかるという。

宇宙航路図を操作し表示された惑星。

「彼らの母なる星、ガミラス……」

そして、ガミラスの背後から現れた青く美しい星。

「これが私の母なる星、イスカンダル。あなたたちの目的地。ガミラスとイスカンダルは双子星……」

「なんだって!!」

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リメイク版のオリジナルエピソード。
ガミラスとイスカンダルが双子星である、ということはここまでヤマトのクルーは知りません。おそらく銀河系内のどこかにあると推測していました(恒星の絶対数による)。
ところがこのタイミングで知ることになります。

収容所惑星を警備するのは機械化兵ばかり。それを「領土拡大のツケだ」とガミラス人に言わせます。そのほか、肌の色が違う被征服人を二等臣民としたり併合していく政策は古代ローマ帝国のやり方に近く、それをモデルにしているのでしょう。

旧作で二つの星が連星であることを知ったのはイスカンダルへ到着する直前。スターシャからの誘導ビーコンに沿っていったら、ガミラスからの攻撃を受けて、どういうことかわからない状態のまま、ガミラス本星に引っ張り込まれるという展開でした。


宇宙戦艦ヤマト2199 第20話

七色星団の会戦。
ガミラスは航空隊を出撃させ、ヤマトのの航空隊を誘い出す。

ヤマト艦載機とヤマトを引き離したうえで、「物質転送機」による雷撃機移送をヤマト直上に行い、ヤマトのレーダーなどを破壊した。
次に次元潜航艇がヤマトのすぐ横に浮上し、工作部隊を艦内に潜入させる。
彼らはザルツ人部隊で肌の色が地球人と同じなため、見分けがつかない。
艦内にいるイスカンダル人を拉致するために潜入したのだった。
星名と岬(精神はユリーシャ)が偶然彼らを見つけ誰何する。撃たれる星名。それを見て岬が絶叫する。騒ぎを聞きつけた森。彼女はユリーシャと瓜二つだったため、間違えられて拉致される。

一方、ユリーシャが眠っているカプセルの緊急蘇生プログラムが作動しはじめた……。

ドメルの戦術はヤマトの航空部隊とレーダーをつぶしたうえで、巨大削岩機(ドリルミサイル)を波動砲口にもぐりこませる。ドリルで進み遅延信管がついているため、ヤマト内部で爆発する、という寸法だった。
ヤマトは波動防壁の効果がなくなり、第三艦橋が損傷したため慣性制御もききづらくなってきた。(波動防壁と慣性制御は第三艦橋で行っている)そのため真田が第三艦橋へ降り、ドリルミサイルへの対策は反乱事件で拘束されていた新見にゆだねられた。

とどめの攻撃隊を繰り出したものの、反転した航空隊と山本の直援もあり不完全な戦果となる。攻撃隊長も次々に戦死。
ドメルは直接攻撃することを決意し艦隊を進める。

波動砲口を進んでいたドリルミサイルだが、民生品を改造しただけだったため解除することはたやすく、起爆装置を止め、ドリルを反転することに成功。すぐ近くにまで進んでいた敵の戦闘空母の直前にまで逆進し、そこをヤマトの主砲が貫いたため誘爆撃沈した。
第一空母・バルグレイはヤマト航空隊2機による捨て身の攻撃で撃沈。
第二空母・ランベアはヤマトの主砲により轟沈。
第三空母・シュデングは目の前で戦闘空母が爆沈したのを避けきれずに誘爆爆沈。

ドメル座乗艦・ドメラーズIII世はヤマトとの砲撃戦で機関を損傷し、イオン乱流に巻き込まれた。そういう方向に沖田がしかけていたのだ。乱流につかまり脱出不能になったため、艦橋部分を切り離し、ヤマトの第三艦橋の下にとりつく。

ドメルは沖田に直接通信を申し込む。
「やっと会えましたな」とドメル。
「勝敗は決した、無用の血を流すことはない。このまま行かせてはくれまいか」と沖田。
「それはできない。軍人ならあなたもわかるでしょう」とドメル。

自爆装置を起動させることを察し、艦底部にいる乗組員を上にあげるように連絡したが、ドメルは自爆した。

しかし、間一髪、波動防壁が機能を回復したため、第三艦橋を含め、損害は軽微だった。

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七色星団の決戦はほぼ旧作のままの流れですが、ドリルミサイルが「小惑星掘削用の民生品を改造したもの」と設定されています。また、ガミラス側の攻撃隊も被害甚大な描写。ヤマト航空隊も半数近くが戻りませんでした。
艦内にいるイスカンダル人を拉致するという話はもちろんオリジナル。

イオン乱流という「自然」を味方につけての戦術はリメイク版オリジナル。

そして、旧作では吹き飛んでいた第三艦橋は無事でした(笑)