世界の貨幣コレクション(9)

書くのが遅くなりました。実際は2週間前にVol.8と同時に届いています。

今回の紙幣はカンボジア。

cambodia

カンボジアはポルポト率いるクメール・ルージュが政権を奪取し、原始共産主義ともいえる政策をとって、貨幣制度を全廃するという愚作を行いました。

全土で知識人階級を中心に虐殺がおこり、実に人口の1/3が殺されたとも言われています(映画「キリング・フィールド」が、このときの状況をよく表現しています)

さて、ポル・ポト政権は仲間割れから、亡命したヘン・サムリンがベトナム軍とともに介入して打倒され、その後長い内戦を経てカンボジアPKOを経て、現在のカンボジア王国が再建されました。

そんな歴史があるため、カンボジア通貨のリエルは信用が低く、現在でも国内では米ドルが併用されているとのこと。


世界の貨幣コレクション(8)

今週水曜日に到着予定だった第8と第9号ですが、1日遅れの木曜日に到着。著しく改善されましたが、まだ遅れています。最低でもオンタイムにしてほしいものです。

さて、第8号はこれ。

02

アフガニスタンの旧1000アフガニー紙幣。

アフガニスタンは長年他民族の支配を受けていたため、自国通貨は作られていませんでしたが、ようやく「アフガニー」を単位とする通貨を1925年に製造開始。
1アフガニー=100プルですが、プルは使われていません。

現在のレートは1アフガニー=1.7円なのですが、写真の旧アフガニーから今のアフガニーに切り替えるときに1/1000のデノミを実行したため、この紙幣(1000アフガニー)=1.7円というところでしょうか。

アフガニスタンは内戦の影響で経済が崩壊状態。その中で世界第1位の生産量なのがケシ。そう、ヘロインなどの麻薬の原料です。しかも、これ合法的なものじゃない推定生産量です。世界で作られているケシのうちの87%がアフガン産とのこと。

他にはコインの歴史とクレジットカードにまつわる疑問など。