世界の貨幣コレクション(9)
書くのが遅くなりました。実際は2週間前にVol.8と同時に届いています。
今回の紙幣はカンボジア。
カンボジアはポルポト率いるクメール・ルージュが政権を奪取し、原始共産主義ともいえる政策をとって、貨幣制度を全廃するという愚作を行いました。
全土で知識人階級を中心に虐殺がおこり、実に人口の1/3が殺されたとも言われています(映画「キリング・フィールド」が、このときの状況をよく表現しています)
さて、ポル・ポト政権は仲間割れから、亡命したヘン・サムリンがベトナム軍とともに介入して打倒され、その後長い内戦を経てカンボジアPKOを経て、現在のカンボジア王国が再建されました。
そんな歴史があるため、カンボジア通貨のリエルは信用が低く、現在でも国内では米ドルが併用されているとのこと。