「宇宙戦艦ヤマト2199」第3話。

オリジナルでは第3話は月軌道から火星軌道へのワープ実験の話だが、リメイク版では第3話のワープ実験と第4話の木星軌道上の浮遊大陸の話が一緒になって1話に凝縮されている。

ちなみに旧版の第3話の絵コンテ担当は機動戦士ガンダムの原作者である富野由悠季(当時は喜幸)。富野は当時フリーのアニメ演出家で、絵コンテの外注先として受注したものの、その話のあまりのつまらなさに勝手に話を変えて出したところ、プロデューサーの西崎氏にこっぴどく怒られて、元の脚本通りに作り直したという。その後は発注もなく「自分にとってのヤマトはそれで終わった」とのこと。

リメイク版では月軌道から海王星軌道へいたるワープ実験の途中に何らかの事情で木星付近でワープアウトしてしまい、偶然発見した木星大気中の浮遊大陸にいったん着陸。
ここにはガミラスの前線基地があったものの、ヤマトは波動砲を試射をかねて使用し、大陸ごと消滅させてその威力に慄然とする、という内容。

リメイク版ではあらたにこの浮遊大陸を「オーストラリア大陸程度の大きさ」とし、ガミラスが地球をテラフォーミング(この場合ガミラスフォーミングというべきか)する際に使用するため、ガミラスの外殻を運んできたもの、と設定されている。

ガミラス本星が内殻と外殻のある惑星で、外殻に穴が空いている部分は、このようにテラフォーミングのために運ばれていった跡、という設定が秀逸。