つい買う。

昨日の朝刊に「文春ジブリ文庫」創刊という記事。ナウシカのフィルムブックというのも捨てがたいが、一番最初にほしいと思ったのが作画監督の大塚康生の自伝「作画汗まみれ」。大塚さんは戦後日本のアニメーションを代表する作画監督で「ムーミン」「ルパン三世」「未来少年コナン」「じゃりン子チエ」などたくさんの作品で作画監督をされている。エンドクレジットで名前を見たことのある人も多いだろう。著書を出されているとは知らなかった。もともと30年以上前に「アニメージュ」連載だったものを単行本し、それを何度か改訂された文庫が出てたが、このたび最新改訂版として出たもの。

ジャパニメーションとしてもてはやされる現在の日本のアニメーション業界の黎明期がとても興味深い。現在は「アニメ」と呼ばれるが、そうしえば、私が子供のころは「テレビマンガ」と呼んでいたし、制作会社は「東映動画」だった。今、「動画」というと、ネット上の動く映像を指すけれど。

まだ、ほんの途中。1960年代に入ったばかりでまだ私が生まれる前の話を読んでいる。

もう1冊は「秀長さん」という文芸社文庫。もしかしたら自費出版ものかもしれない。
豊臣秀吉の弟、豊臣秀長の伝記。

「最強のナンバー2」と呼ばれ、兄の天下取りに貢献した弟の話で、彼が死ななければ豊臣政権はさらに長く存続しただろうとも言われている。
その貢献度に比して本人はあまり表に出るのを好まず、知名度は兄に比べたら格段に低い。そういうマイナーな人が大好きな私。堺屋太一が「豊臣秀長」(上・下)を書いていて、これはNHK大河ドラマ「秀吉」の原作にもなっているのだけど、こういう本が出ているとは知らなかった。

分厚い2冊の文庫を買ったあと、ビールを買ったら焼酎を買うお金がなくなってしまった。

そして、今日は村上春樹の新刊発売日。お金が飛んでいく……。