昨年でF1シートを喪失した可夢偉が世界耐久選手権(WEC)に参入すると発表。
チームはフェラーリの準ワークスチームであるAFコルセ。
レースに詳しくない人に説明すると、チームは大きく分けてワークスとプライベーターに分けられます。プライベーターはその名のとおり、個人で参戦する人(チーム)。ワークスは企業として参戦するチームです。
レーシングカーで6時間以上(レースによって時間は違う)を周回し、その周回数で勝負するレースで、もっとも有名なのはル・マン24時間でしょう。
昨年は元F1ドライバーの中島一貴が参入しており、富士スピードウェイで開催された6時間耐久レースで優勝しています。
ちなみにドライバーは3人1組で、代わる代わる運転します。
可夢偉が加入するAFコルセはLM-GTEというクラスで昨年ワールド・チャンピオンを獲得しており名門です。
元F1ドライバーも参戦しており、中島以外にもアレキサンダー・ブルツやアンドレ・ロッテラーなどがいます。
可夢偉はもともとトヨタ系の育成組織で育ったドライバーで、WECにはトヨタも参戦しているのですが、AFコルセから参戦ということで、フェラーリとのつながりを持とうという計画なのではないか、と私は考えています。
開幕まであと2か月となった今年のF1。各チームともそろそろ今年のマシンをお披露目し始めているのだが、その中で1つだけまだドライバーを発表していないチームがある。
フォース・インディアだ。
中堅チームとして手堅い成績を残してきたが、親会社であり最大のスポンサーであるインドの航空会社、キングフィッシャー航空が経営不振に陥っており、給料の遅配が続いて従業員がストライキ→経営側のロックアウトのあげく、運航ライセンスを停止させられてしまった。オーナーの専用ジャンボ機A320が押収されたのは一般ニュースになったほど。
これが押収されたプライベートジェット機の中。ジェット機を持ってる人はそこそこいるかもしれないが、この人はA320エアバスという、一般的な旅客機をまるごと1機をプライベート機として持っていたというところがすごい。

もちろん、ヨットも持っています。「インディアン・エンプレス」という名前。

これが「ヨット」? クルーザーよりもデカイというか、客船みたいに見えるんだが(笑) 全長95メートル、最高速力24ノットだそう。
オーナーはインドで最大規模の飲料会社、United Breweries Groupの総帥、ビジェイ・マリア。グループ本体の経営は堅実のようだが、航空会社のほうはいかんともしがたい状況になっており、「経営は独立している」というアナウンスが何度もフォース・インディアからは流れているが、本当に参戦できるのか未だに疑問視されている。