電気風呂
関東に来てすっかり忘れたものの一つに「電気風呂」がある。おそらく、関西圏以外の人には「なんじゃそりゃ」というものだろう。
身体がこれだけバキバキになっていたら、銭湯にある「電気風呂」に入りたいと思うものだが、あいにく関東圏の銭湯にはほとんど存在していないのであった。
電気風呂とは身体に害のない程度の微弱な電流を浴槽に流すことで、筋肉の緊張を緩める仕組みだ。浴槽には座れるようになっている一角があり、背もたれ部分に電極をつけてある。背中をそこに当てると心地いいびりびり感が味わえる。若干慣れが必要で、子供の頃は「入ってはダメだ」と言われていた。ちなみに私が子供の頃は、大阪の銭湯にはほとんど電気風呂が備えられていた。全部ではなくて、3-4つある浴槽のうちの一つ、という程度だけれど。
今、横浜で電気風呂のあるスーパー銭湯を調べてみたら、青葉区や都筑区近辺にはまったくないことがわかって悲しみに暮れている。