ひき肉カレー。

ひき肉カレーと聞いたら「キーマカレー」を思い出す人も多いと思うけれど、私の実家では小さい頃はカレーといえばひき肉で、その理由絵を派はに尋ねたら「肉の取り合い防止」と真顔で答えられた。

その話はかなり大きくなって、学校の給食などで他のカレーを食べるようになってからだから、その時点で私のカレー像は「ひき肉カレー」になっており、それは一人暮らしをしたあとでも変わらなかった。

結婚したからしばらくは奥さんもそのカレーを作ってくれていたのだけど、ある時から突然作ってくれなくなった。腐りやすいだとかなんとか理由をつけてなんだけど、4-5回に1度くらい作ってくれとも良さそうなのにガンとして拒否するので、土曜の一人の晩飯は自分で作ることにした。
ジャガイモはサイの目、人参は短冊、玉ねぎはみじん切り。(フードプロセッサー使用)
カレールーが甘口しかなかったのが痛かったが、ガラムマサラを大量投入してしあげた。
ちなみに実家の居間のカレーは普通に切り落とし肉を使っているので、「昔の言葉や風習は文明から離れたところに残る」という方言周圏論みたいだなあと思った。
けっこう煮込むので具はドロドロに溶ける。こういうのが好きなんだよなあ。