超高速! 参勤交代


友人の土橋くんが新人脚本家の登竜門である「城戸賞」を受賞した本作、「超高速! 参勤交代」が先週末封切されたので見に行ってきました。

平和島の仕事先から新宿へ直行し、歌舞伎町のココイチで腹ごしらえ。天下一品の対面にあるんですよねー。

お腹いっぱいになってピカデリーへ移動。2番目に大きいシアター2で見ました。客層は老若男女。
なんせ、私の右隣は初老の女性二人組で、左隣は大学生らしきカップル。

映画の感想は「おもしろかった! でも……」

えらそうなことを言うと、原作のほうが面白いと思った。映画のパンフに書かれていた監督のインタビューによると、原作小説が受賞したオリジナル脚本に沿ったもののよう。

私が一番心にきた段蔵と妻子のくだりがまるまるオミットされていた。
尺の都合かとも思ったが゛、その代わりに挿入されたシーンとそう変わらないのではないか……と思いながら見ていてわかった。

あのシーンは、段蔵の過去と、公儀隠密の頭とのいわくにからみつき、最後のシーンまで引っ張る重要な伏線になるのです。しかし、これらを描くとさらに尺がかさむ。映画化された作品でも2時間なので、これ以上にはしたくなかったのでしょう。なので、この伏線部分をまるまるオミットした。

それでも、十分楽しめる作品ではあるのですが、原作を読み込んでいた分、ちょっと残念でした。

そうそう、ブログで友人本人がカメオ出演していたのは知っていたのですが……わかりました。

主人公たちが江戸に入る直前、「大風だ~ 火の用心~」と触れまわる町人、あれが土橋くん本人です。声でわかりました。あれ、何テイクくらい撮ったんでしょうかね(笑)