「おひさまとおつきさまのけんか」


娘が学校から借りてきた絵本です。

book

数分で読める本ですが、オチが……ないというか。

月が少し遅刻したことに太陽が怒って喧嘩が始まり、月は星に、太陽は雲にそれぞれ愚痴って、だんだん喧嘩はエスカレートし、最後に月は太陽やその取り巻きを凍らせてしまい、太陽は月と星を燃やし尽くしてしまい。

誰もいなくなってしまいました。

どこか別の宇宙でのお話です。

なんですか、この話は。

皆殺しのトミノ(注1)みたいな話じゃないですか。

MAD(相互確証破壊)(注2)をうんと簡単に説明したというか。

反戦の本なんだろうけど。
今ではこういう内容は全面的に肯定はしないけどね。

(注1)皆殺しのトミノ……ガンダム原作者冨野由悠季のアダ名。作品中の出演者をどんどん死なせてしまうストーリーが多く、こう呼ばれる。一番顕著なのが「伝説巨神イデオン」で、出演者は乳児に至るまで死ぬし、果ては地球と敵対したバフ・クランは双方とも全滅して物語が終わる。

(注2)相互確証破壊……核兵器を持った2か国のうち一方が核兵器を相手に対して使用した場合、攻撃を受けた国が生き残った核兵器を使って報復を行い、結局両国は壊滅してしまうことを確証したもの。このような状態だと両国間に核戦争は起こらない。英語の「Mutual Assured Destruction」を略してMADと呼ばれる。