プロキシマ・ケンタウリの系外惑星


地球から最も近い恒星、アルファ・ケンタウリ。この名前は固有名ではなく、「ケンタウルス座α星」という意味です。この星は3重連星。
アルファ・ケンタウリAとBは共通重心の周りを79年で公転している。近寄ったり遠ざかったりしているが、両者は再接近で11天文単位ほど。地球-土星間に相当します。

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ちなみに年齢は48億年。太陽系とほぼ同じです。もしかしたら太陽系とこの星系は共通の星雲から生まれたのかもしれません。

さらに、この星にはもう一つの伴星があります。それがプロキシマ・ケンタウリと呼ばれている星。プロキシマとは「最も近い」という意味。この星はAとBからなんと0.2光年も離れている軌道を100万年かかって公転している、と言われています。
星自体は木星の1.5倍ほどしかない赤色矮星ですが、変動星なので大量の太陽風とX線を放出しています。小さいために核融合反応もゆるく、寿命は4兆年になると推定されています(太陽は100億年)

さて、先日、このプロキシマ・ケンタウリに惑星が発見されました。大きさは地球の1.3倍。12日で公転しているのですが、なんとハビタブルゾーンの中なのです。つまり、液体の水が存在する可能性があります。

大きさから見て、大気も持っているでしょう。ただ、プロキシマ・ケンタウリの活動が激しいため、生命が存在できるかどうかはわからないとのことです。