なぜガミラスはイスカンダルを侵略しなかったのか。


宇宙戦艦ヤマトの設定で昔から不思議なことがありました。

それは「なぜ、ガミラスはすぐ隣のイスカンダルを侵略しなかったのか」です。

これにはさまざまな説があって確定した設定はありません。昔のアニメなのでそもそもそこまでの設定がされていないかもしれないのです。

旧作のイスカンダルには地表に果てしなく墓標が並んでおり、イスカンダル人は女王のスターシャだけとなっていました。子供のころの私はこの墓を「ガミラスとの戦争で死んだ人たち」と思っていました。

そのときガミラスがイスカンダルを侵略しないのは「デスラーがスターシャのことを愛していた」からということと、もともと二重星のこの二つは星としての寿命も同じで、侵略したとしても意味がないということです。

ガミラスは地下資源の乱開発や惑星の劣化現象で大気は硫化水素であふれ、海は王水となり、星自身を溶かしている状態。
いっぽうイスカンダルは見た目は美しいものの、極端に陸地の少ないその姿は大規模な
地殻変動で大陸が海に没した結果でした。

と、私がなんの根拠もなく脳内で形成していたのが以上の話。

ここからは違う説(設定)。

もともとガミラス人はガルマン民族の一支族として宇宙を放浪し、ガミラス星にたどりつき移民しました。イスカンダルとは友好関係を結んだので、ガミラスとイスカンダルは戦争をしたことがありません。イスカンダルはガミラスよりもはるかに科学が進んでおり、圧倒的に戦力的に有利だったということがあげられます。

ひとつは「コスモクリーナーD」の存在。設定ではガミラス人は放射能を帯びた大気でないと生きていけない、ということになっています。コスモクリーナーDは放射能汚染された地球をわずか1日で浄化してしまいました。ということは、このコスモクリーナーDをガミラス本星で作動させたとしたら? ガミラスに住むガミラス人は一人残らず死亡することになります

もうひとつはイスカンダル星には惑星を自爆させる装置があったとされる設定です。
もし、イスカンダルが爆発してしまったら二重惑星のガミラスも軌道を外れ大変な大災厄となるでしょう。
この二つが抑止力となり、ガミラスはイスカンダルを侵略できなかった、という設定です。