実写版パトレイバー第3章

EPISODE 4 野良犬たちの午後

特車2課の生命線であるコンビニ。そこに買い出しに言った泉野がテロリストに監禁されてしまう。戻ってこないので様子を見に行った塩原なども次々につかまってしまう。

4人めに出たカーシャが事態を把握して隊長に報告。レイバーを出動させる。
そのころ、テロリスト二人はC4コンポジット爆弾に米軍の制式重機関銃などを据え付け始める。軍事オタクの塩原は嬉々として解説を始め、テロリストを呆れさせる。

隊長は大田原に命じて2号機を遠隔操作で動かしはじめる。背中に電源とリモコンケーブルを接続して動くレイバーはまるでエヴァンゲリオンそのものだった(笑)(たぶん、意図的にそうさせていると思う)

最後はカーシャが突入し、見事な白兵戦を展開、これを制圧する。
その最中、銃弾が飛び交う店内では焼きそばUFOが銃弾でハチの巣になっていくが、それをCGでバカらしく解説。カウンター内に避難した人質たちには、兆弾ではねる、熱いおでんの具が雨のように降り注ぐ。

EPISODE 5 大怪獣現る 前篇

昭和30年代から40年代にかけて手軽なレジャー地兼、社員の慰安旅行先のメッカとなっていた熱海は、産業育成を怠り、完全に斜陽化していた。

その上、最近は漁獲高の急減。その理由を生物学者の七海に委託していた市長。調査の結果、先日来のサーファー失踪事件も鑑みて、熱海の海には「何かがいる」と推定していた。

ちょうど慰安旅行でこの地を訪れていた特車2課の面々。七海は後藤田隊長の大学の後輩で、その事情を聞く。その夜、隊員達は熱海湾に浮上する「怪物」を見た。

東京からレイバーを呼び寄せ、警戒する特車2課。
それを目的に集まってくる観光客。
しめしめとほくそえむ市長。

いったいどんな生物なのか推定する隊員達。
セリフ中の「ガメラ」は「ガ(ピー)ラ」、「ゴジラ」は「ゴ(ピー)ラ」とピー音で全部処理され、あまりのばからしさに笑ってしまう。

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こまかくくすくす笑えるところが多かったけれど、「なぜこんなに間を空けるの?」と不思議に思うシーンもあった。

パトレイバーはアニメ版だと、止めの絵で間を空けることも多かったのだが、実写だとその意図がよくわからなくなってしまう場合もあるのだと実感。

今回はEPISODE 4のカーシャの白兵シーンがとにかく見事。銃撃戦から白兵への滑らかな移行は迫力満点、まったく飽きなかった。


超高速! 参勤交代

友人の土橋くんが新人脚本家の登竜門である「城戸賞」を受賞した本作、「超高速! 参勤交代」が先週末封切されたので見に行ってきました。

平和島の仕事先から新宿へ直行し、歌舞伎町のココイチで腹ごしらえ。天下一品の対面にあるんですよねー。

お腹いっぱいになってピカデリーへ移動。2番目に大きいシアター2で見ました。客層は老若男女。
なんせ、私の右隣は初老の女性二人組で、左隣は大学生らしきカップル。

映画の感想は「おもしろかった! でも……」

えらそうなことを言うと、原作のほうが面白いと思った。映画のパンフに書かれていた監督のインタビューによると、原作小説が受賞したオリジナル脚本に沿ったもののよう。

私が一番心にきた段蔵と妻子のくだりがまるまるオミットされていた。
尺の都合かとも思ったが゛、その代わりに挿入されたシーンとそう変わらないのではないか……と思いながら見ていてわかった。

あのシーンは、段蔵の過去と、公儀隠密の頭とのいわくにからみつき、最後のシーンまで引っ張る重要な伏線になるのです。しかし、これらを描くとさらに尺がかさむ。映画化された作品でも2時間なので、これ以上にはしたくなかったのでしょう。なので、この伏線部分をまるまるオミットした。

それでも、十分楽しめる作品ではあるのですが、原作を読み込んでいた分、ちょっと残念でした。

そうそう、ブログで友人本人がカメオ出演していたのは知っていたのですが……わかりました。

主人公たちが江戸に入る直前、「大風だ~ 火の用心~」と触れまわる町人、あれが土橋くん本人です。声でわかりました。あれ、何テイクくらい撮ったんでしょうかね(笑)