峯岸みなみそれから。

芸能人のスクープ撮影は、本人にばれるまでいくつか段階がある。

1)撮られたその瞬間
・夜だとフラッシュをたかれることで露見。最近は赤外線使うことも多いようだけど。
また、撮ったあとに記者が直撃取材をすることも多いので。今回は朝撮られたのでさぶん撮影されたこと自体気づいてないだろう。

2)撮られた翌日あたり
・掲載しますよという連絡を一応事務所に入れる場合。密接なつきあいのある事務所の場合は仁義を切るという意味合いがある。「いや、それだけはかんべんしてくれ。その代わりに……」とバーター取引をしてお蔵入りにする場合も。

3)発売日の3日前くらい
・誌面のゲラが印刷所から流出する場合。
・新聞への出稿の版下情報が事務所へ。
・電車のチラシ原稿の情報が事務所へ。

4)発売日2日前くらい
・製本済の本が流通に乗る前に直接手に入る場合。

5)発売日1日前
・いわゆる店着日。フラゲ入手と同義。

「お泊り」は1月17日で、この日からTOKYO DOME CITY HALLで「リクエストアワーセットリスト100」の公演が3日連続であった。本人にはこの公演後に知らされたと思われる。
もちろん事務所は対策を考えただろう。本人は「誰にも相談せずに坊主にした」と言ってますが、それは普通に考えたらありえない。
峯岸は総選挙順位としては13-15位あたりなのだが、1期生ということもあり、MCにも対応できバラエティ番組にも出演が多い。同じプロダクション尾木である高橋みなみ、小嶋陽菜とノースリーブスというユニットを組んでCDデビューしている(エピックレコードより。TMRが「同じレーベルメイトとしてがんばってほしい」とTwitterでメッセージを出したのはそのため)

つまり、AKB48以外の「外部の仕事」というのもかなりの量になっている。

反面、これまでの「処分基準」に照らし合わせてみると、今回は完全に言い逃れができない状況のため解雇相当になる。ファンの間でも「メンバーによって処分に違いがありすぎる」という不満がくすぶっていた。

事務所やAKB運営も頭を悩ませただろう。「恋愛禁止」というルールを破った以上、ペナルティを出さないといけないが、いろんな「しがらみ」を持っている彼女を「解雇」するわけにもいかない……。

まだ20歳の現役アイドルが男性宅から出勤したというファンにとっての衝撃をどのように消すのかを考えた結果、「坊主」という選択をしたのだと思う。

前日まで背中まであったつややかな黒髪をスポーツ刈りくらいにまで断髪してしまったのだから、これも相当な衝撃だ。つまり、毒を持って毒を制するやり方をとったのだと思う。油井火災を鎮火させるのにダイナマイトで吹き飛ばすというような感じ。

また、芸能界には「なにかやらかしてしまった場合」に坊主にして反省の意を現すという伝統がある。私の勤める会社でも過去何人か坊主にした人がいる。(ビデオコンサートで間違えて私物の裏ビデオを上映してしまった、とか)もっとも、それは裏方のスタッフがやることであって、表に出る人が坊主にするという話は聞いたことがない。

こんなふうにして事務所・運営・本人が合意してやった結果だと考える。シナリオは練られ関係各位にも連絡して。そうじゃないと「本人の一存で断髪」のほうが各方面への迷惑が大きすぎる。

涙の会見もそんなふうにして作られたものだと思う。あの涙は嘘だとは思えないけれど。

ところが、この断髪に対して思わぬ反応が来てしまった。大阪・桜宮高校の体罰や、女子柔道チームのパワハラ事件から、この「断髪」を「体罰」「パワハラ」と捉え批判する動きが出てきたのだ。そのため、それを和らげるために、「笑顔でダブルピール」の写真をアップしたのだと思う。

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篠田麻里子は、5人で鍋を食べたと記している。(前田敦子、佐藤由加理、板野友美、峯岸みなみ、篠田麻里子)全員1期生。佐藤だけは2010年にSDN48に移籍、その後グループ消滅に伴って卒業している。

すると今度は、この写真を見て「反省の色がない」という声が出てきた。←いまココ

なんというか、プラスマイナスの揺れ戻しをしながらだんだんと収束していくんでしょうね。


AKB48峯岸みなみが丸坊主に。コメント文掲載

AKB48の峯岸みなみがダンスグループ「GENERATIONS」のメンバー白濱亜嵐(あらん)の自宅にお泊りしたことを週刊文春が撮影、掲載された。
峯岸は1期生でノースリーブスのメンバーとしても活動。昨年の総選挙では14位。
白濱が所属する「GENERATIONS」はEXILEの弟ユニットで、俳優としても活動している。
峯岸とは2011年の秋に朗読劇で共演していた。

共演時の写真

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白濱の自宅から出てきたときの写真

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峯岸と白濱

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白濱の自宅前でハッキリと撮影されており、言い訳のできない状態で、過去の処分からすると一発解雇ものの大不祥事と言える。そんななか、峯岸の扱いがどうなるのか注目されていたが、夕方に公式サイトにアップされた映像に驚いた。峯岸は長かった髪を完全に切り、丸坊主状態になっていたのだ。

以下がその動画で、私が昔ならした「テープ起こし」の技術で文字に起こしたもの。

AKB48 梅田チームBの峯岸みなみです。
このたびは今日発売される週刊誌の記事の中にある私の記事のせいで、メンバーやファンのみなさん、スタッフさん、家族、たくさんのみなさんにご心配をおかけしまして本当に申し訳ありません。

(長く深くお辞儀)

2005年に結成されたAKB48の第1期生として、後輩のお手本になるような行動を常に取らなければならない立場なのに、今回私がしてしまったことはとても軽率で自覚のない行動だったと思います。

頭の中が真っ白で、どうしたらいいのか自分に何ができるのかわからなかったのですが、さきほど週刊誌を見て、いてもたってもいられず、メンバーにも事務所の方にも誰にも相談せずに、坊主にすることを自分で決めました。

こんなことで今回のことが許していただけるとはとても思っていませんが、まず一番初めに思ったことはAKB48を辞めたくないと思ったことでした。

青春時代を過ごしてきた大好きなメンバーがいる、そして温かいファンのみなさんがいるAKB48を離れることは今のとっては考えられませんでした。甘い考えなのはわかっていますが、できるのであればまだAKB48の峯岸みなみでいたいです。

今回のことはすべて私が悪いです。本当にごめんなさい。
これからのことは秋元先生や運営のみなさんの判断におまかせします。
まだ整理はついていませんが、今思うことをお伝えさせていただきました。
ありがとうございました。

(長く深くお辞儀)

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峯岸みなみはプロダクション尾木の所属。けっこう老舗の事務所で、こういう問題には厳しいと聞いたことがある。にしても、事務所に相談もせずに断髪したとすればそれはそれで問題ではないだろうか。
仕事がもし入ったらウィッグでもつけるつもりなのだろうか。

AKBを辞めたくない、というのはわかるけれど、これはこれで問題のような気がする。いずれにしても半年は表舞台に立てないだろうし、髪が元に戻るのは2年くらいかかるのではないか。

AKB以外にもノースリーブスとしての活動がある。他の二人に対しての示しというものもあるだろう。

チームBを外され、研究生に降格という処分となった。過去に菊池あやかがやはり男性問題で解雇されたのちに、再びオーディションを経て、研究生となり、昇格したことがあるが、以前のような人気はもっていないと感じる。

指原の場合も厳しかったが、第三者のタレコミ、というところでまだ言い逃れができるところだったが、今回は週刊誌のカメラマンに押さえられどうともできなかったのだろう。また、文芸春秋社は芸能関係も容赦がないので、ちまたで言われている「AKBの圧力」が効かなかったのではないだろうか。