南シナ海の裁判
予想通り、フィリピン側の全面勝訴となったけれど、中国は無視するかまえ。
近年、経済成長し国力の増大した中国は侵略主義的な行動を加速している。
はっきりいうと、戦前の日本のようだ。今回の裁判結果を無視しようとしているのも、
満州侵略について調査したリットン調査団の調査結果を完全無視した態度に似ている。
北朝鮮とは白頭山近辺の国境画定で、自分たちに有利なように国境線を引くことに成功した。韓国とは直接領土紛争はないが、漁業関係で衝突が怒って死者も出ている。
ベトナムとは中越戦争で一方的に越境侵略し、米国との戦争で鍛えられていたベトナム軍にボコボコにされた。しかし、その後、西沙諸島をベトナムから強引に奪取している。ベトナム軍は陸軍が主体で海軍はそれほど規模が大きくないからだ。
近年ではフィリピンが支配していたスカボロー礁を奪い取った。
それまで南シナ海で支配していた「岩」を拡大し埋め立て、サンゴ礁を破壊した。
尖閣諸島に公船を派遣して領海侵犯を繰り替えし、海軍艦船まで侵入させた。
インドと領土紛争しているところでも人民解放軍を侵入させている。
中国共産党は、以前とは中身がまるで違っている。
あれはナチスだ。
小出しにしながら周りの様子をみてどんどん既成事実をつみあげる。
ナチスが最初にやったのは非武装だったラインラントに軍を進出させたことだ。このあと、ズデーテンラントを編入し、ダンチヒ回廊を編入し……とどんどん拡大させた。
中国共産党が今やっていることは大して変わらない。
奴らは口では「日本が戦後秩序を破壊しようとしている」と唱えているが、何のことはない、それをやっているのは中国のほうだ。なだめようとしてはならない。
話し合いは時間稼ぎにしかならない。
相手が力を信奉しているのなら、同じだけの力を持たないと話し合いにもならない。