生前退位。

大きなニュースだ。天皇陛下が生前退位したいとのこと。
もう82歳だ。ゆっくりされたいと思うのも当然のこと。
なにより、現在の制度だったら、言い方を変えれば

「死ぬまで働け」

ということになってしまう。ブラック企業である。

歴史上、生前退位は多数行われてきた。
しかし、それは本人の意思というよりは、周りにいる権力者のためである。
年少の天皇を位につけ、関白として実験を握る、というのは平安時代、藤原氏によってずっと行われてきた。摂関政治だ。
次に、いろいろしがらみのある天皇位から離脱し、子供に譲位したうえで、上皇として実質上の政務を見る、という制度もあった。院政だ。
いずれにしても天皇自身の意思ではなく、譲位を強制されるところから、明治の皇室典範では在位は終生のものであるということになったという。

しかし、体力の面もある。やはり「定年」の導入は必要ではないだろうか。