19歳の誕生日に銀の指輪。


私が18歳から19歳のころに聞いた話で、「19歳の誕生日にシルバーリングをもらった女性は幸せになれる」という都市伝説めいた言い伝えがありました。

まだ、純粋だった私はこの話を真に受け、また初めてできた彼女がいたので、彼女の19歳の誕生日に贈った記憶があります。ティファニー、と言いたいところですが、何分にも学生の身なので、「4℃」で。

ふと、この話はどこが出元なんだろうと調べてみました。
すると、

・ヨーロッパの言い伝え説
・指輪業者の戦略
・19歳は女性の厄年なので、それに関連して

などなど。

英語でちょっと調べてみると、こんなブログがありました。

http://jewelrysky.blog.com/2010/07/12/19th-birthday-before-the-story-of-the-ring/

Such a legend: if 19-year-old girl in her birthday that day, received a ring. Not a gold ring, diamond ring is not, but a silver ring, then she will get a lifetime of happiness! Because silver represents purity, the girls really become adults, 19 years old birthday, received a symbol of pure silver ring, she would make a good life.

私の下手くそな訳で……(こういうとき英語に堪能なマイミクさんがたくさんいると恥ずかしい)

こんな伝説があります。もし19歳の誕生日に、金でもダイヤモンドでもなく、銀の指輪をもらった女の子は、幸せな人生を送るでしょう。なぜなら、銀は清浄さを象徴しているから。19歳の大人となる誕生日に、純銀の指輪を受け取ると、幸せな人生を送れるでしょう。

へーーーーー、これ、欧米からの流入説が正しいんですかね?

銀が清浄さの象徴となったのは、その輝きからで、「月の金属」とされ、「純粋」「無垢」などの意味づけがされ、その神聖さからカトリックの宗教儀式の道具に使用されるようになったことも。

また、銀で作られた食器は、その富裕さを示すとともに実用的な目的がありました。
当時、毒殺手段として使われていたのは「硫砒鉄鉱」という鉱物。この鉱物自体には毒性はないのですが、細かく砕いて肉の中などに仕込み焼くと猛毒の亜砒酸を生成します。
純銀のナイフ(クレテンザと呼ばれた。信用の意)で、毒薬の仕込まれた肉を切ると、毒薬の硫黄分が銀と反応して黒く変色します(硫化銀)。それで毒の有無を判別していたというお話。
今でも高級レストランで肉を客の目の前で取り分けるのは、このクレテンザの名残だそうです。

黒く変色した銀のカテラリーやアクセサリーをきれいにする方法として、テレビ番組でやっていた方法を紹介。

1.湯:塩=5:1で塩水を作る。
2.容器にアルミホイルを敷いて、塩水を入れる。
3.その中に変色したものを入れる。

けっこう瞬時にきれいになるという話なんですが、これどういうカラクリなんでしょうか……。

入ってるのは、

水 H2O
塩 NaCl
アルミホイル Al
黒く変色した銀 Ag2S

さらに調べてみるとちゃんと解明している人がいました。その人によると「硫黄臭がした」ということなので、

3Ag2S + 2Al + 6H2O → 3Ag↓ + 2Al(OH)3↓ + 3H2S↑

硫化銀とアルミと水が反応して、銀と水酸化アルミニウムと硫化水素が生成

ということになったようです。

あれ、いつのまにか伝説の話が化学の話になってしまった。