タイミングが良すぎる。


アメリカの国家安全保障局(NSA)が電話の傍受や、香港、中国本土に対してのハッキングをしていたと内部告発があった件。

これどう考えてもタイミングが良すぎるでしょ。

米中首脳会談でアメリカは中国による企業秘密や国家機密へのクラッキングをやめるよう申し入れていた。上海にあるビルであると、場所まで特定された人民解放軍の部隊は情報を公開されて機能を停止していたが、数か月後にはまた活動を開始している。

今回の会談でスパイ行為をやめるように申し入れたものの、中国側も「我が国も被害者である」と詭弁を弄したのはご承知のとおり。

全体的に米中会談では中国はほとんどなにも手にすることはできなかった。

尖閣の問題についてもオバマ大統領は「日本は米国の同盟国である」「同盟国が脅迫されているのを見過ごすことはできない」と警告した。尖閣が安保条約の適用対象であることも再三にわたって言っている。

中国は米国に「3時間でいいから尖閣に上陸させてくれ」と泣きついていたという情報もあるが、そんなことをしたら戦争になるだろう。

とまあ、中国にとっては何一つ得るものがなかったので、意趣返しとばかりに、内部告発者を焚きつけた、とみるのは勘ぐりすぎだろうか。

本人は香港に滞在していたが、現在行方をくらましている。
中国政府に匿われていると思うのだけど。

米国政府はその気になれば、中国共産党の幹部が汚職で手に入れた金がたんまりつまっている口座を探し出し、資産凍結することができるだろう。
そこまでしなくてもいいから、「知ってるぞ」と脅すだけで、彼らを黙らせることができるのではないか。

問題はそんな役得もなく、しばらく戦争がなかったため「井の中の蛙」状態になって、「自分たちは強い」と錯覚している人民解放軍の連中だ。
党の軍隊のはずなのに、最近は軍幹部が党を突き上げている。いびつながら「文民統制」されてきた私軍隊が暴走を始めたら、身を守るのは実力しかない。