ハビタブルゾーン

Wikipediaにハビタブルゾーンの図解が載ってて、「おや?」と思った。

Kepler-22b_System_Diagram

ハビタブルゾーンとは生命が生存できる区域のこと。水が液体で存在できるあたりだ。
この図を見ていると火星もハビタブルゾーンに含まれている。

確かに、火星にはかつて水があった。でも、今はカラカラに乾いている。
理由は火星が小さいからだ。小さいから火星は芯まで冷えてしまった。すると、地球のような磁気圏が消滅してしまう。太陽風が大気に直撃すると、水は酸素と水素に分解されていく。水素は軽いので宇宙へ逃げ、酸素は地表を酸化させる。
火星が赤いのは地表が酸化されたためだ。あれは「赤サビ」の色。

地球も太陽からの距離だと、地上温度は-11度になると計算されている。しかし、実際はそれよりも20度ほど高い。これは水蒸気による温室効果のためだと言われている。

それにしても、金星と火星の位置がもし逆だったら、と思わずにいられない。
金星は地球とほぼ同じ大きさだから、もし、火星の位置に金星があったら、地球と同じような水の惑星になったに違いない。同じように生命が進化し、知性が芽生え、同じスピードで進化したとしたら……。今頃互いに探査機を飛ばしあっているのかもしれない。
同じような大気組成だったら、宇宙服なしで他の星へ行けるのかも。

もしかしたら、核ミサイルの撃ち合いをしているのかもしれないけれど。