太陽系の縮尺。

パソコン内を検索していたらしまいこんでいた大昔の日記の過去ログがヒットして懐かしかったので再掲。2000年1月22日の日記。まだ、冥王星が惑星だったころ。

ここから↓

宇宙は広大だ、太陽は大きい、なんていう言葉の後ろに、「太陽の半径は696,000キロ」なんて言葉を聞いてもまるでピンとこない。
太陽と地球の間は光の速度でも8分19秒かかる、と聞いても光のスピードが肉眼でわからない以上、それはほとんど無意味な説明文だ。
なので、換算してみることにした。太陽を半径1メートルの球としてみる。うーん、直径2メートルの球となると、どんなものになるかな。
Jリーグの最初の年、Jリーグアワードで、でかい風船の中にカズが入って、かっちょよく登場したことがあった。あの大きさを想像してもらいたい。
太陽が直径2メートルである。

すると、各惑星の大きさは次の通りとなる。

01

いかに各惑星が小さいものなのか、太陽がでかいのか、おわかりいただけたと思う。私も換算してみてわかった次第だ。

次に同じ縮尺で、2メートルの太陽を東京・日本橋、大阪・難波においたとして、各惑星がどのあたりを回る軌道を描いているのか計算してみた。

02

東京・大阪の地理で申し訳ない。換算距離も出しているので、あなたの町にあてはめてもらえると実感できると思う。
こうみると、内側の4つの惑星は比較的お互いの軌道が近いのに対して、外側の惑星はものすごく遠く離れていることがわかる。土星の軌道半径は木星の倍だ。

太陽の大きさを2メートルとすると、ビー玉くらいの大きさの地球が315メートル離れたところにあり、ぐるぐる回っていることになる。さらに遠い惑星にまで太陽の引力によって公転しているとは、なんとすごい重力の力だろうか。

さて、この縮尺で調子にのって、もっとも近い恒星までの距離を換算してみた。
もっとも近い恒星はケンタウルス座のアルファ・ケンタウリだ。距離4.3光年。光年といってもわからないだろうから、キロに直してみた。40兆キロ。さらにわからなくなってしまった(笑)
で、今回の縮尺でその距離を換算すると、58,448km。5万8500キロだ。地球の円周が4万キロ。南へ進んだとしてぐるりと地球を一周し、まだなおかつ南へ進んでニュージーランドにまで達する距離だ。垂直方向へ5万キロだと当然大気圏外(「ひまわり」などが回っている静止衛星軌道は3万7000キロ)。
いかに宇宙が広いのかこれで少しでもおわかりいただけただろうか。私も「計算間違えてるんじゃないだろうな」と思った(笑)
太陽系内も確かに広いが、恒星間となると想像を絶するほど離れていることがわかる。
ちなみに同じ縮尺で地球と月の関係を表すと、

日本橋から315メートル離れたところにある直径1.6センチのビー玉(地球)の回りを直径0.5センチのビーズ玉が回っている。地球と月の間は55センチとなる。

よせばいいのにこの縮尺で人間はどうなるのか換算してみた。単位がミクロンではおいつかない。

身長1.7メートルの人間はこのビー玉の地球では24オングストロームとなる。
24オングストローム? オングストロームってなんだ。1オングストロームは1億分の1センチだ。
なにかいい比較対照はないかと調べていたら笑ってしまった。

水の分子の大きさが12オングストロームだという。水分子2つをたてに並べたくらいの大きさが人間の大きさ?
ちなみに水1グラム(1cc)の中には水分子が350,000,000,000,000,000,000,000個あるという。
兆の上が京(けい)、その上は「垓」(がい)、次が「杼」(じょ)。
なので、35杼個である。全然実感なし(笑)

話がそれてしまったが、宇宙のでかさと人間のちっぽけさがなんとなくわかっていただけたらうれしいです。