ボイジャー1号が太陽圏脱出

1977年9月に打ち上げられたボイジャー1号がついに太陽圏を突破したという。

太陽圏(ヘリオポーズという)とは、太陽からの噴き出す太陽風が届く範囲のことで、そのおかげで外宇宙を飛び交っている銀河宇宙線(太陽風よりもエネルギーが高い=生物に有害)を遮断している。

それにしても、時速6万キロって想像できない速さ。
地球-月が38万キロだから、月まで6.3秒で到着する速さと考えたらめちゃめちゃ速いのを実感できる。アポロは月まで3日かかった。

このあいだ、ネットでたとえ話が出ていたけれど、東京駅に直径14mの気球を置いて、それを太陽と見立てると、地球は新橋駅にある直径13cmのメロン、もっとも外側の海王星は鎌倉にある直径51cmの玉になるが、太陽圏のはじは実に沖縄本島あたりになるという。

じゃあ、海王星から太陽圏のはじまでの間にはなにがあるのかというと、準惑星がぽつぽつ見つかっているけれど、無数の微小天体があると考えられている(エッジワース・カイパー天体と呼ばれている)。

それにしても35年かかってそこまでたどり着いたけれど、原子力電池はあと7年くらい持つとのことで、この先も銀河系空間の観測にあたるという。実にコストパフォーマンスのいい探査機になった。木星、土星、天王星、海王星と巡って、ヘリオポーズを確認し、恒星間空間まで探査するんだからね。