昨日帰宅したらわび状と金券のことがベネッセから封書がきていました。
金額は500円ですが、電子マネー3種から選ぶというもの。
楽天Edy、hanako、amazon
それ以外に、今回の件をもとに「未来ある子供たちへの支援や子供たちが安心して学習に取り組める環境の確保などを目的とした」基金を設立したので、そこに寄付してもいいよということだそうです。
たかだか500円だといらないとか面倒と思う人もいるだろうから、その分を回収しようと考えた巧妙で狡猾な手段ですね。
もちろんamazonを選びました(笑)
書かれているのに発音しない字のことを黙字といいます。
私が初めてこの言葉に出会ったのは漢文の授業。
「焉」という字が五言絶句の最後にあったのですが、
この言葉、読まないんですよね。
いや、中国語では発音するんですが。
いずくんぞ、と読むこともあるのですが、強調とか断定を示す助詞なので、
書き下し文にそういうニュアンスを加えることで翻訳は済んでしまうのです。
ふと、思いました。
同じようなのって、たくさんあるじゃん。
たとえば英語です。
knowは「最初のkの音」は発音されていません。
highは最後のghが発音されていません。
英語はそのつづりにおいて、発音との整合性を取るような改革がなされたことがありません。日本語は明治時代に口語で文章を綴る運動が起こり普及しました。
そういうものがなかったので、発音は変化したのに昔のつづりのままになっているものが多数あるのです。
例
timeの最後のe
古英語ではtima(ティーマ)→中期英語ではtyme(ティーメ)→現代英語ではtime(タイム)
中期英語時代の「メ」の音価を示すために今でもeが残っています。
同じようなものとしては、
hi(gh) (k)now (g)naw (w)rite of(t)en cas(t)le clim(b) wa(l)k s(w)ord Wen(d)sn(e)day
次にギリシャ語からの借り入れ。
(p)sychology paradi(g)m
学術系の単語はギリシャ語から取り入れることがあり、ギリシャ語では発音するけれど、英語では発音しないものです。
わざわざあとから入れたものもあります。
dou(b)t recei(p)t i(s)le
これらはノルマン公のイングランド征服のときに持ち込まれたフランス語由来の単語ですが、由来のラテン語に近づけるためにわざわざ挿入されています。
(h)onor, (h)onest
これらもフランス語由来ですが、その由来のラテン語時代にはすでにhの音を発音していませんでした。
英語で長々と例を書きましたが、日本語にもあります。
たとえば「伊達」。
「いだて」と読む場合もありますが、たいていは「だて」ですね。
その場合は「伊」は黙字です。
大阪の地名の「和泉」は「和」が黙字。「いずみ」と読みます。
奈良時代に国名は二文字のめでたい漢字にするように、という勅命(諸国郡郷名著好字令)が出て、和の字を付け足しています。