開票マニア。

私が大の選挙開票速報好きなのはみなさんよくご存じだと思いますが、
その開票マニア垂涎のイベントが間もなくあります。

そう、スコットランドの独立賛否投票。

「グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国」が正しいイギリスの国名で、音楽業界ではよくUKとも言います。
United Kingdom、連合とはイングランドとスコットランド、ウェールズを指します。
ウェールズはもともと公国でしたが、イングランドの支配下にはいります。
そのため、次期国王である王太子は「プリンス・オブ・ウェールズ」(ウェールズ大公)として戴冠します。

そして、スコットランド。300年前に、イングランド王国とスコットランド王国が合併してグレートブリテン王国を作りました。
時は大英帝国の時代。七つの海に植民地を持ち、世界最大の経済大国だったので、独立派が勢いづくこともなかったのですが、
第二次大戦後に植民地が独立し、イギリスは斜陽の時代に入ると、北海油田の利益を搾取されていると考えた人たちによって、
スコットランド独立党が作られ、スコットランド議会で第一党となります。

じゃあ、一回こっきりで住民投票してみましょう、もし賛成票が上になったら独立を認めますよ、という話し合いがなされ、
明日の投票となりました。

とはいえ、今年の8月までは独立反対派が賛成派を20%も上回っており、「独立賛成が上になるわけがない」と見越して、
この投票を設定したのですが、ここにきて賛否拮抗してきたのです。

なんかの弾みでスコットランドが独立、なんてことになるかもしれません。
そうなったら、世界最大の金融街、シティも大混乱。通貨はどうするの、スコットランドは共和国になるの、などと混乱は目に見えています。
(スコットランド側は、通貨は通貨同盟を結んで、これまで通りイギリスポンドを使いたいと言ってますが、イングランド側は拒否しています。
元首はエリザベス女王をかつぐと言ってるので、「同君連合」という形になるのかもしれません)

しかも、投票で独立達成ということになったら、世界で同じような問題を抱えている国に大波及です。
スペインはカタルーニャ独立問題を抱えているし、中国はチベットやウイグルの問題を抱えています。

だからこそ、この開票速報はみなければいけないのです。

BBCでずっとやってくれるのかな?