黒騎士衛星

その名も「黒騎士衛星」というものがあるという。
黒騎士とは本来、紋章を塗りつぶして出自を明らかにしていない騎士のことであり、「黒騎士衛星」とは「どこの国・機関が打ち上げたのかわからない衛星」である。

現在、軌道上にある人工衛星はカケラに至るまで附番され、管理されている。
しかし、この衛星はアメリカ空軍によって1954年に発見されたとされている。まだ、ソ連によるスプートニク打ち上げの前である。当時、空軍は宇宙開発に邪魔になりそうな自然天体がないかどうか調査しており、冥王星の発見者であるトンボーもかかわっていたという。

1973年にイギリスの天文学者であるダナンが、1920年代に観測された異常な電波信号の記録を解析したところ、1万3000年前の星図であり、月の近くからうしかい座にあるイザールという星へ送信されているとした。

これに尾ひれがついて、ダナンは黒騎士衛星にはまったく触れていないにも関わらず、「黒騎士衛星は1万3000年前から地球を周回し、監視している」という話になって流布している。

blackknight

1996年にスペースシャトルから撮影したもの。実際にはスペースシャトルから外れた部品という話。