お言葉。

午後3時からの天皇陛下の「お言葉」を見る。
自分の仕事のことなのに、自分の家のことなのに、それを自分では決められないなんて、なんて辛い立場なんだろう。

そこに生まれたら食うに困ることはないけれど、しょうがないから外国語を習得し、しょうがないからなんらかの研究をし、たくさんの人に会う。

職業選択の自由も、居住の自由もないから、基本的人権もない。だいいち戸籍もない(皇統譜があるけれど)

一般人は65歳で定年。手に職のある人がずっと仕事を続けていることはあるけれど、それは「好き」でやっていること。天皇は「仕事」ではなくて、その存在自体が「象徴」であるから、定年制はなじまない、なんていう意見もあるけれど、そんなの人間が考えた理屈なのだから、それに縛られることもないだろう。

天皇は政治の権能を有さない、という規定自体は正しいと思うけれど、今回の事案に限りこの規定が自縄自縛しているような気がする。