今まさに銀河系は衝突中

遠い未来、銀河超特急999号に乗らなくてもアンドロメダまで行ける日が来ます。

というのも、現在、アンドロメダ銀河は秒速122キロという猛スピードで、銀河系に接近しているからです。とはいえ、我が銀河系との距離は200万光年とも250万光年とも言われており、二つの銀河が衝突するのは40億年後。

銀河同士が衝突しても恒星と恒星との間はおどろくほど離れているため、恒星同士の衝突は起こりません。しかし、双方の重力によりやがて一つに合体していくだろうと考えられています。

ところが、40億年先ではなく、今、まさに銀河系に別の銀河が衝突しているらしいことがわかりました。

銀河系の回りには伴銀河と呼ばれる、衛星銀河がいくつかあり、銀河系の回りを回っています。その中で「いて座矮小銀河」と呼ばれる小さな銀河がまさに今、銀河系と衝突中であり、とりこまれつつあるとのことなのです。

ただし、その場所が太陽のある場所から見て、銀河系の反対側に当たるため、銀河中心のバルジに邪魔されて肉眼ではよくわからず、発見されたのは1994年でした。

でも、これが地球側だったとしたら、その重力変動で地球が存在できたかどうか疑問が残るところです。