青春の旅。

土曜日は久しぶりに千歳船橋と下北沢へ行ってきました。
先日、仕事で20年ぶりぐらいに千歳船橋に来て、その変貌に驚いたのですが、仕事で移動中だったため駅近辺を歩くこともかなわず、改めて来たのです。

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上京して初めて住み、使っていた駅。
そのころはまだ複々線工事も始まっていません。小田急沿線から引っ越すぐらいの時期になって、ようやく電車沿線の脇に「複々線用地」の空き地が広がっていくのを見ていた程度。

それが立派な複々線高架になっていました。東北沢から向ヶ丘遊園までの距離が複々線化されたことになります。東京都内を走る小田急は大部分複々線になっていることに。

さて、千歳船橋は急行も止まらないひっそりとした駅でした。駅前には昔ながらの商店街。地上の相対駅です。ですので、後期はバスで成城学園前に出て、急行を使っていました。その成城学園前の駅も地下化されており、見る影もありません。駅前の立ち食いそばを毎日食べてましたね……。

さて、千歳船橋駅前の商店街ですが、僕がなじみのあるのは南側です。しかし、店は入れ替わりまるで知らない町になっていました。いきつけの散髪屋もありません。複々線化するということは鉄道敷地が広がるということで、少し区画整理されているようです。北側にそれは顕著で、昔からあったマックはほぼ同じ場所にありますが、建て替えられたビル1Fに移動していました。

さて、次は下北沢です。
ここも仕事やプライベートでかなりの回数降り立った町ですが、3月に地下化されたということで見に行ってきました。
経堂に急行が止まるようになっていることに驚きつつ、先頭車両から前を見ていると梅ヶ丘までは複々線高架だったのが地下へ潜っていきます。

最終的には地下2層の複線になる予定ですが、現在のところは一番下の複線しか開通していません。下北沢地下駅も一番深いところにホームがありますが、その上の暫定コンコースは電車の絵が描かれており、ここにも線路が通ることを示していました。

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地上に上がるとなんだか音楽が聞こえてきます。ちょうど「下北沢音楽祭」という催しをやっており、街のあちこちの小さなステージで演奏が行われたり、マーチングバンドが練り歩いたり、楽しいお祭り状態になっていました。

小田急地上線跡は駅舎の解体中でした。
踏切はもちろんなくなっていましたが、そこから駅舎の様子が見えます。

ネットで集めた解体工事の進展の様子。
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ホームや線路が健在のころから、ホームの撤去、バラストの撤去、そして駅舎の撤去中です。

この駅跡ですが、再開発で、駅前ロータリーや都道の建設が提案されているのですが、大反対の声が持ち上がっているとのこと。

確かに下北沢の「味」はあの雑然としたところにあるわけで、でかい道路を通すと街を分断することになります。回遊性が低くなり、街が「死ぬ」かもしれません。
ただし、狭い道のため消防車もろくに入れない場所もあります。
そのあたりをうまく斟酌して新しい街づくりをしてもらえれば。
郷愁のみで「昔の雰囲気を残そう」というのは傲慢だと思いますね。2つの私鉄の交差にあたる地理的条件は変わらないわけですから、時代に即した新しい街が形成されていくものと思います。

下北沢からどうやって帰るか迷ったのですが、調べてまると茶沢通りを走るバスがあり三茶へすぐだというのでそれを使いました。10分ごとに出てるので便利です。
天候がよければ下北沢-三軒茶屋の茶沢通りはいい散策コースです。雑貨屋などが並ぶ30分ほどの道のりなのですが、おりしもこの日は梅雨明けして猛暑日になろうとするような暑さなので、素直にバスで三茶へ出て帰還しました。