宇宙戦艦ヤマト2199 第26話

ヤマトはついに地球と直接交信ができるところまで帰ってきた。
しかし、銃撃を受けて重体になっている雪の容体は思わしくなく、往路でユリーシャが゛入っていたカプセルに入れて、なんとか地球まで持たせることにする。

そのころ、「幽霊」が艦内で目撃されるようになった。防衛軍の制服を着ている男……そんな噂を聞いた新見も目撃してしまう。古代守の「幽霊」を。

真田はコスモリバースシステムの調整をしていた。艦内にニューロンネットワークのようなものが張りめぐらされ、核となるところから波動が送られている……。論理的に考えて、真田はシステムの核が古代守の意識である、と結論づけた。

なんらかの手段を使って、死ぬまぎわに記憶を残したのだろう、と。
新見が「幽霊を見た」と伝えると「進みすぎた科学は、魔法と見分けがつかない、ということか……」と自分を納得させたようだった。

真琴と山本が結婚することになりパーティーの準備が進む中、、雪が目覚めたものの、死んでしまう。号泣する古代。しかし、真田にクルーには伏せておいてほしいと頼む。

そして結婚パーティーのころ、祝辞を終え、精神的にボロボロになった古代は雪が安置されているカプセルへ行く。出会いのこと、それからのこと、そしてやっと自分の気持ちに気づいたこと。それなのに「きみのいない地球に意味があるのか!?」

コスモリバースシステムの核となっていた古代守が「進、俺にできることはこれぐらいしかない……沖田さん、艦をお返しします」と、システムを作動させた。

システムが作動し、雪が生き返った。奇跡はおきた。
しかし、もう古代守の意識はなくなってしまった。
このままでは、地球に帰っても元の青い姿に戻すことができない。

真田が言う、「なぜだ! なぜ、今動かしたんだ!」

月軌道を超え、地球が目前となり、沖田艦長が「何もかもみな、懐かしい」の言葉とともに亡くなる。

その瞬間、コスモリバースシステムが再起動。

2199年12月9日。 
宇宙戦艦ヤマトは地球に帰還。地球は元の青い姿を取り戻した。

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最終回です。
旧作で最も不可解だったのが、コスモクリーナーを作動させて酸欠のため亡くなった雪が、いきなり生き返るシーンでした。
一番最後のいいシーンなのに、それだけがひっかかっていたのですが、リメイク作ではコスモリバースシステムのしくみも含めて、うまく説明してくれています。

劇中で真田が言う「進みすぎた科学は、魔法と見分けがつかない」という言葉は、アーサー・C・クラークによる言葉。

さて、不思議に思ったのは、「コスモリバースシステム」というのは、誰かしら地球人の意識を核にしないといけないということ。
今回は死にかけていた古代守がいたので彼が核となりましたが、そもそも地球へ救済の手を差し伸べた時には、そういうことがおこることもわからないわけで、じゃあ、もし古代守がいなければ、「誰の記憶」を核にしようとしていたのだろうか。航海の途中で一人くらいは死ぬだろうから、死者だったら誰でもよかったのか?
そこがひっかかりましたね。

そして、最後にまさかの「完全新作 劇場版」2014年公開の告知。
いたいどんな話になるのだろう。