娘が学校から借りてきた絵本です。

数分で読める本ですが、オチが……ないというか。
月が少し遅刻したことに太陽が怒って喧嘩が始まり、月は星に、太陽は雲にそれぞれ愚痴って、だんだん喧嘩はエスカレートし、最後に月は太陽やその取り巻きを凍らせてしまい、太陽は月と星を燃やし尽くしてしまい。
誰もいなくなってしまいました。
どこか別の宇宙でのお話です。
なんですか、この話は。
皆殺しのトミノ(注1)みたいな話じゃないですか。
MAD(相互確証破壊)(注2)をうんと簡単に説明したというか。
反戦の本なんだろうけど。
今ではこういう内容は全面的に肯定はしないけどね。
(注1)皆殺しのトミノ……ガンダム原作者冨野由悠季のアダ名。作品中の出演者をどんどん死なせてしまうストーリーが多く、こう呼ばれる。一番顕著なのが「伝説巨神イデオン」で、出演者は乳児に至るまで死ぬし、果ては地球と敵対したバフ・クランは双方とも全滅して物語が終わる。
(注2)相互確証破壊……核兵器を持った2か国のうち一方が核兵器を相手に対して使用した場合、攻撃を受けた国が生き残った核兵器を使って報復を行い、結局両国は壊滅してしまうことを確証したもの。このような状態だと両国間に核戦争は起こらない。英語の「Mutual Assured Destruction」を略してMADと呼ばれる。
少し前の日記で書いた、大阪環状線にあった謎の未成高架ですが、わかりました!!
廃線、廃道、廃橋に未成線の探索を行って報告する、老舗サイト「山さ行かねが」。
作者の平沼さんはローソンに勤めながら趣味でこのサイトをやっていたのですが、アクセス数が増え、本を出し、DVDも出すというところまで活動を広げ。ついに専門ライターとして独立したという人。秋田から上京して精力的に活動しています。
このサイトの掲示板に尋ねてみることにしました。
未成橋や未成道が好きな人が見ている可能性が高いと思ったからです。
私の記憶にあるのは……
・環状線の内側
・寺田町から新今宮の間
・高架用の柱
ということだったのですが、すぐに返事がきました。
関西線の乗越高架でしょうか?
今宮駅の北側に奈良方面行の旧ホームが長年放置され、その天王寺側延長上に環状線の未成高架橋がありました。
確か、90年代の今宮駅高架工事に取り込まれる形で消滅しました。
あの辺り、かなり変わりましたからわかりにくくなっているんですよね。
この情報をもとに、急いで国土地理院のサイトへ行って1975年の航空写真を見てみると。

右下のが未成高架と思われるものです。
左上の赤い部分のうち、左側、築堤に隠れるようにあるのが、関西本線の旧ホーム。
長年放置されていたのは私も覚えていました。その右側にある一列の部分も路盤に見えます。もしかしたら倉庫の屋根かもしれませんが、傾斜がついていない。
水色の部分は関西本線の当時の今宮駅でした。このころはまだ環状線に今宮駅はありません。
記憶では桁が載っていないと思ってたのですが、この写真を見て思い出しました。
高架が途中でぷっつりと途切れている姿を。
形が「イカの耳」(注)に似ているのでわかりました。
なぜか「イカの耳」に異常反応するんですよね、私。
もしかしたら幼いころの、この記憶のせいかもしれません。
すっきりしましたー!!
(注)
「イカの耳」とは……首都高などの高速道路で、後で簡単に路線がつなげられるように前もって作られている拡張スペースのこと。形状から俗に「イカの耳」と呼ばれる。
