地球の「いとこ」発見。

一部のネットニュースで地球の「いとこ」が発見されたとあった。

系外惑星のことだと思ったのだが、中身を読むとなるほどと思わせる内容。

・見つかった惑星は地球の1.6倍で岩石質で出来ている可能性が高い。
・主星は太陽と同じ直径と光度であり、この惑星はハビタブルゾーン内を公転しているため、水が液体で存在する可能性が高い。

・公転周期は385日。

そして、最もすごいと思ったのが、主星の年齢が60億年というところ。

太陽が50億年。恒星の年齢は大きさである程度わかる。構成している水素の質量で決まるからだ。太陽の寿命は100億年と推定されているので、新しく見つかったこの主星は、我々の太陽より10億年先輩ということになる。(ちなみに地球から1400光年の距離にある)

太陽と同じ直径、ハビタブルゾーン内を地球の1.6倍の惑星が公転している。しかも60億年経っている、となると人類と同じように進化した知的生命体がいてもおかしくない。

10億年というと、生物が十分に進化する年月なので、どういう形態の生命なのかは想像できないけれど。

こちら側から見つけられた、ということはあちらからも見つけられるということだから、案外近くまで来ているかもしれない。


準惑星の中国名

太陽系最遠の惑星だった。冥王星。
ラテン語ではPluto。冥界の王の名前が付けられたため、「冥王星」と名付けられた。
同じような感じでウラヌスに天王星、ネプチューンに海王星と名付けられている。

それ以前の太古から認識されていた水星・金星・火星・木星・土星は五行説から取られている。(万物は水、金(金属)、火、木、土の5つで出来ていると考える古代中国思想)

さて。

新しく発見された惑星は日本語に「翻訳」されたわけだが、かりにプルートが最初から惑星とされていなかったら、未だに「冥王星」などという名前は付けられず、「プルート」とされていただろう。

というのも、たとえば最大の小惑星ケレスは今にいたるまで「ケレス(あるいはセレス)」のままである。最近見つかった冥王星より遠いところにある準惑星も「エリス」「マケマケ」「ハウメア」のままだ。

では、中国ではどうなっているのだろう。

水金火木土はもともと中国でつけられた名前を日本が輸入したが、天王星、海王星、冥王星の名前は日本人が考えた名称を中国が輸入して使っている。

では準惑星は?

ケレス 穀神星
マケマケ 烏神星
ハウメア 妊神星
エリス 閻神星

こんな感じで中国名で漢字の名前が付けられている。
各準惑星はそれぞれ神話から名前が取られている。

たとえばケレスはローマ神話のケーレスから名前を取られている。大地の女神であり、穀物の収穫を司ると考えられていたため、「穀神星」とつけられたのだろう。

このような感じで小惑星にも漢字の名前が付けられている。

たとえば、2番めに大きい小惑星パラスは「智神星」、次に大きいジュノーは「婚神星」という感じ。ちなみに小惑星ではなくて、中国語では「小行星」と呼ぶ。

それでは、各惑星の衛星はどうなっているかというと、こちらは固有名詞をつけられていない。

火衛一(火星の第一衛星、フォボス)、木衛一(木星の第一衛星で、イオのこと)、土衛六(土星の第六衛星、トリトン)のように表記する。