NEO

15日は朝鮮近海に到着すると言われていた米空母「カール・ビンソン」を基幹とする空母打撃群、なぜかまだ南シナ海を北上中だそうで。

なんでそんなことになったのか不明のようですが、情報撹乱をしていたのかもしれませんね。

さて、15日の太陽節が過ぎ、北朝鮮がやらかすのは25日の建軍記念日ではないかという説が出てきています。核実験をやったら米軍が動くというまことしやかな説も流れていますが、「NEOが出ていないのでまだひっ迫していない」という意見も。

さて、NEOとはなんぞや。

Non-Combatant evacuation operationの略で「非戦闘員避難作戦」のことです。
実際には大々的には発表されず、「アメリカ人がいつのまにかいなくなっている」という形で気づかれるそう。確かに本当に戦争になるのなら、自国民を前もって避難させておくのは当たり前です。

さて、このNEOですが意外にたくさん行われていました。

1975年 – ベトナム (ベトナム戦争でのサイゴン陥落のため)
1976年 – レバノン (内戦)
1990年 – リベリア (内戦)
1991年 – ソマリア (内戦)
1991年 – フィリピン (ビナツボ火山の噴火)
1992年 – シエラレオネ (内戦)
1994年 – イエメン (内戦)
1996年 – リベリア (内戦)
1996年 – 中央アフリカ(内戦)
1997年 – アルバニア(暴動)
1998年 – エリトリア(エチオピアとの武力衝突)
1998年 – ギニアビサウ(内戦)
2002年 – 中央アフリカ(内戦)
2003年 – リベリア (内戦)
2006年 – レバノン (イスラエルによるレバノン侵攻)
2010年 – ジャマイカ(薬物密売にからむギャング団の一斉摘発による政情不安)
2011年 – リビア(革命)、チュニジア(革命)、日本(震災による原発事故)
2014年 – リビア(政情不安)

日本からも退避行動が勧告されていたんですね。
まあ、当時は「本国へ帰った、逃げた」という形で報道されていたので、このことだろうと思います。密やかに行われるのであまり記憶に残っていないのでしょう。