宇宙戦艦ヤマト2199 第6章

クライマックスに近づいてきた。

今回、4話のうち、前半2話は、「七色星団」での決戦。
ストーリーはほぼ旧作と同じ。

ただ、前回でバラン星にあるスターゲートを破壊したため、バランに集結していたガミラスの基幹部隊は通常ワープで戻ってくるしかなく、それは3か月かかるので、ドメルが率いるはドック入りしていた老朽艦に、老兵と新兵からなる部隊。それでも士気は高く、ヤマトを追い詰める。ドリルミサイルは「小惑星を破壊して資源とするための、工兵が使う機材」を武器に転用した、という設定。

そして、旧作にないのは、ヤマト艦内にいる、ユリーシャを拉致すること。
ところが、拉致されたのは森雪だった。そのとき、敵に狙撃された星名を見た岬(中身は憑依したユリーシャ)がその衝撃で自我を取り戻し、ユリーシャも目覚める。

拉致された森は、近くにある収容所惑星に。そこで別の船に乗り換えるためだが、おりしもヤマトも修復資源を求めて々惑星に近づき、古代が偵察任務を帯びて出発。しかし、ユリーシャも同乗してしまい、コンテナには七色星団での攻撃で独房が壊れ、拘束されていた伊東と藪もコンテナの中に潜んでいた。

偵察行動で伊藤と藪が騒動を起こして、偵察機が不時着、そして捕えられてしまう。

しかし、このとき、ガミラス反体制派がこの収容所に武器を差し入れ暴動を起こさせた。捕えられていたディッツ航宙指令をリーダーに、収容所惑星を制圧。その騒ぎの中で伊藤は死に、藪は反体制派の中で取り残される。そして、古代はユリーシャから連れ去られた雪の行き先はガミラス本星であり、その隣に浮かぶのがイスカンダルだという衝撃的事実を告げられる。

ディッツと会見したヤマト首脳部だったが、すぐに協力する、ということはできなかった。しかし、連絡員としてディッツの娘であるメルダを派遣し、別の収容所惑星を解放するため去って行った。

さて、デスラーがユリーシャ(本当は雪)をさらった理由とは何か。
それはガミラスとイスカンダルの「大統合」のためだった。

ヤマトは最後の大規模ワープを行い、イスカンダルとガミラスがあるサンザー星系に突入する。

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前にガミラスはどうしてイスカンダルを侵略しなかったのか、という日記を書きましたが、本作ではガミラス人はイスカンダル人を崇拝しており、王族にあたるユリーシャに対しては膝まずいて応対するなどしていた。デスラーでさえ、民衆向けの演説の際、「ユリーシャ様」と尊称をつけていたので、そういう理由からもともと戦争をする対象ではなかったのでしょう。

旧作では七色星団のラストでドメルが自爆し、第三艦橋が消滅した事件がありましたが、今作では「ギリギリで波動防壁が作動して」第三艦橋は健在でした。

次回が最終章。8月24日公開。


宇宙戦艦ヤマト2199 第11話

冒頭は小マゼラン銀河でガトランティス帝国相手に戦闘指揮をしているドメル将軍が登場。そこに「勲章を授与するから戻ってこい」とガミラス本星の首都、バレラスから連絡が入る。「そんなことで前線を離れられない」と言ったが、『これは政治パフォーマンスだ。しかし、総統は別の考えがあるようだ』と連絡してきたタランは言っていた。

ヤマトでは。
ディッツ少尉の体を調べたところ、DNA配列まで地球人類と同じであることがわかった。
古代はディッツを取り調べるがディッツは姓名、階級、認識番号以外は答えない。

ヤマトの艦中ではディッツが語った「地球が先制攻撃した」という話で持ち切りだった。

山崎応急長は、島の父親が艦長していた船の機関長をしていた。
そして、司令部が隠ぺいしている真実を島に語る。

2191年、天王星軌道ステーションが異星人の船を発見し、国連宇宙軍を派遣する。
司令官は沖田。

司令部は先制攻撃を命じるが沖田は「性急に過ぎる」と拒否し、解任される。
先遣隊としてガミラス艦隊に間近にいた島の父は、大介に「宇宙人と友達になってくるよ」と出征したのだが、沖田が解任され、司令部軍務局長の芹沢から攻撃命令を直接受け、苦渋の決断で攻撃を開始し撃沈。山崎はたった一人だけ生き残った。
司令部はこれを極秘とし、逆にガミラスが先制攻撃をしたとねつ造して大本営発表した。

島はその話を聞いて激昂する。
そんな中、ガミラス機とコスモファルコンが一騎打ちをする。
ディッツをずっと監視していた山本は兄をガミラスに殺された恨みがあり、前話でもディッツと取っ組み合いになっていたが、「お前はパイロットだろう、私たちにこんなものは必要ない」と拳銃を渡していたのだ。つまり、ドッグファイトで決着をつけようと山本が誘ったのである。

しかし、メンテ中のコスモファルコンはエンジンが火を噴く。緊急脱出した山本はディッツに救助されてヤマトに戻った。

ディッツはガミラスの補給基地がある星系で解放された。

古代は「ガミラス人にも信用できる人はいる。メンタリティは地球人と変わらない」と
感じるようになるのだった。

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旧作には描かれたいなかったガミラスとの開戦のエピソードが初めて明確に書かれていました。また、ガミラスの指導部、軍部内部にもいろんな派閥があり、一枚岩ではないことが描写されています。

旧作では古代の性格は熱血漢になっていましたが、今作は島が熱い性格に描かれており、古代はどちらかというと鈍いぼっちゃんタイプに描かれています。