設定資料集出ないかな。

新海誠「君の名は。」が大ヒット驀進中だ。
あの観客動員だと相当数が初めて新海作品を見たことになるだろう。
美麗な美術(紅葉シーンや雨のシーンなどはやはり綺麗)に感嘆の声がネット上でも上がっているけれど、実は美術面では前作「言の葉の庭」のほうが上だ。今作は大衆化のためにあえて美術クオリティを下げている部分があるように思う。ギャグテイストにキャラの造作を変えたりだとか。

新海誠の作家性に惹かれている人たちからすると、本作はもしかしたら「後退した」、あるいは「大衆化した」と感じる部分があるかもしれない。私は後退したとは思わないが、「わかりやすくした」とは思った。

だから、新海誠的なストーリーやカタルシスを期待していると、案外普通な印象に薄味イメージを持ってしまうかもしれない。

この「君の名は。」で初めて新海誠を知った人たちが前作「言の葉の庭」を見たら、その流麗な美術に感動し、ストーリーに心ふるわせるだろう。40代のおっさんだった私でさえ感動したのだから、主人公に歳の近い20代半ばの女性だとズシンとくるものがあるかもしれない。

あるいは、前々作「秒速5センチメートル」。そう私を廃人にさせたあの作品である。
これを見てしまったら国中に廃人があふれそうで怖い。すでに小説のチャートではこれら二つの小説が上がってきている。

「君の名は。」の関連商品はすべて入手しており、主にビジュアルガイドを見ているのだが、設定資料集としては内容が薄い。編集コンセプトも観客の大衆化に合わせているようだ。しかし、私はキャラクタの設定資料や、町の設定、あるいは最後のほうに出てきている週刊誌の誌面などもきちんと見てみたい。

ブルーレイが出るのはおそらく半年後だろう。画面を止めながらチェックというヲタ作業も楽しいけれど、やはり紙の誌面で見てみたいものだ。

なので、はやく「設定資料集」出してください、角川さん。


初めての電話。

先日、自宅の固定電話に電話がかかってきました。最近は大阪の実家とはLINEのグループトークで済ませることが多く、電話がなるのは北海道の義母からのFAXくらい。
以前、執拗な不動産の勧誘電話を受けて電話番号を変えたことのある我が家は、どこからかかってきているのか、番号表示を確認するクセがつきました。

表示されているのは045から始まる番号。
どこだろう、と思いながら取ってみると、幼い声で「〇〇小学校で××ちゃん(娘の名前)と同じクラスの△△といいますが、××ちゃんいますか」

娘あてに初めて電話がかかってきましたよ。。。

これまで、ベネッセからの郵送物が娘宛てだったり、というのはありましたが、今回は「本物の」娘宛て電話。

取り次ぐ時、なんだか感無量でした。