バイト時代の思い出(1)
「君の名は。」がV5達成。すごいですね。
映画に影響されて高校時代の自分はどうだったろうと思いだしてみました。
と言っても学校は暗黒だったので、バイトのほうです。
確か、高校2年に上がる前の春休みからマクドに入りました。
目的は第一は原チャリを買うこと。16歳で免許取れますから。その頃はみんな原チャリ乗ってました。バイクに乗るのが普通。私も16歳になってすぐに免許を取り、 親戚から型落ちのごついバイクもらったんですが、かっこいいのが欲しかったのです。
当時はまだヘルメットなしで乗れるということもあり、各社からいろんなスクーターが出ていました。タクトが人気だったけれど、ヤマハから出たJOGっていうのがかっこよくて、それを目標にはじめたのです。スクーター以外だとNSRに乗ってるやつが多かったな。
このページに当時のミニバイクがたくさん出てて懐かしくて泣きます。
https://middle-edge.jp/articles/I0002359
バイト先は大学生7割、高校生3割。大学生はすぐ近くにある近畿大学の学生がほとんどで、ちらほらと短大生がいるという感じ。高校生のほうはバラエティに富んでいましたが、一番多かったのは私の母校でした。女子高在籍のコも多かった。
そんな中、一人の女の子と顔見知りになります。同い年ですが、学校は違う府立高校(共学)。 理恵ちゃんは背が150センチくらいと小柄、黒髪セミロング。 パッチリ開いた目に大き目の胸。
というスペックで美少女と言っても過言ではありませんでしたが、そのルックスに比してバイト仲間うちで(むろん男の中で)それほど人気が高いというわけでもありませんでした。
それは彼女の性格によるものでした。悪い、というわけではなくて、つっけんどんというか、素っ気ない感じで、あまり馴れ馴れしく人と接するタイプではなかったのです。今でいうと「塩対応」というんでしょうか。
目力がすごくてじろりとにらまれることもありました(後で聞いたところによると、目が悪くてよく見ようとすると、そんなふうに見えるとのこと。そういった部分も誤解されていた)
さらに彼女のルックスは幼いと言えました。今で言うと「ロリ系」というのでしょうが、彼女自身はそれが嫌だったようで、いつも厚めのメイクをしてました。化粧で大人っぽく見せようとしていたのです。ちょっとヤンキーぽい感じだったのでよけいに人を遠ざからせたのかもしれません。
そうすると優等生ぽく見られることの多い私とは水と油。同い年だということは周りから聞いていましたが、オフィスで会うたびにギロリとにらまれたら、打ち解けようもありません。
まして、仕事中、女の子はカウンターで接客、男は厨房でハンバーガーやフィレオフィッシュを揚げているので、仕事でも話すことはありませんでした。
夏休みに入るころ、厨房での一通りの仕事を覚えた私は最後のポジションであるポテトに入るようになります。ここは接客中の女の子とコミュニケーションを取りながら仕事をしなければいけません。フライドポテトが欠品しているせいで、客を待たせたりしたらそれこそ顰蹙です。当時のマクドは客の流れを見ながらプロダクション・コーラー(Production Caller)というマネージャーが先読みしてハンバーガー類のオーダーを入れていくのですが、フライドポテトだけはそのポジションに入っている人の判断によって作ってよかったのです。だから、客の流れを読んで欠品させずに出来たてポテトを常備できる男性クルー(マクドではバイトのことをクルーと呼称する)は人気が高かったのです。
そして、なぜか私はこの先読みがとてもうまくて欠品させたことがほぼゼロでした。以前書いた、初デート相手の後輩は「いつも切らせないから先輩がポテトにいたら安心でした」と言われたこともあるくらい。
まあ、そういう環境で女性クルーたちと仕事中に話したり手伝ったりしているうちに、理恵ちゃんとも少しずつ話すようになりました。
(つづく)