宇宙戦艦ヤマト2199 第19話

デスラー総統暗殺の冤罪で拘束されていたドメルが改めて召還されてヤマト討伐の任に就く。亜空間ゲートが機能を停止したため、主力艦隊はバラン星近郊に取り残されており、通常ワープを繰り返してもガミラス本星に戻るには3か月を要する。
つまり、ヤマトに追いつくことは不可能となってしまった。ゲールが取りまとめて急行しているが、ドメルは「精鋭部隊」を編成した。
といっても、老兵と少年ばかりの部隊であり、空母は4隻、老朽艦だった。
しかし、ヤマト攻略のための秘策を用意していた。

また、ヤマト攻略作戦と同時にもう一つの作戦が準備されつつあった。ザルツ人による何らかの作戦であり、次元潜航艇を使うようだ。

ヤマトではマゼラン星雲の玄関口にあたる通称「七色星団」について討議されていた。
7つの縮退星による宙域はイオンの嵐が吹き荒れ、レーダーがほとんど役に立たない、非常に荒れた空域だ。迂回航路も策定されていたが、最短ルートである七色星団を突っ切ることとなる。

ドメルのほうも幕僚を従えて、「ヤマトはどこを通ってくるのか」討議が続けられていた。七色星団のことを「こんな荒れた空域を通ってくるなんて気が狂っている」などという意見も出るが、ドメルは「あのヤマトの艦長なら、ここを通ってくるだろう」と、七色星団へ向けて出撃した。

ヤマトは七色星団に侵入し厳しい航海を続けていた。乱流層を抜けて、やや凪いだ空域に入ったあたりで、ガミラスの次元潜航艇に発見される。
「羊は迷いの森に入った」の暗号でその報は打電され、ドメルは第一次攻撃隊を発進させる。レーダーでそれを感知したヤマトも航空隊を出した。七色星団の海戦がここに始まる。

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旧作ではドメルがヤマトに雌雄を決するために挑戦状を出して、七色星団が選ばれたのだが、リメイク版では相互に相手の行動を読んで、七色星団で会敵している。

ドメルの率いる艦隊は旧作だと各戦線から歴戦の者が派遣されていたが、今作では船も兵も「残り物」で出動するという設定になっている。

また、首都星を守る直援部隊は親衛隊の管轄で通常軍は手出しができない設定。

今後、ヤマトがイスカンダル/ガミラスに到達したときどうなるのだろうか。

「ヤマトにイスカンダルの方が乗っている」という情報も入ってきているが、重要なのはガミラス人がイスカンダル人に対して「敬語」を使っていることだ。イスカンダルは上位の存在で敬う対象になっていることがわかる。